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グッド・タイムのいいんちょのレビュー・感想・評価

グッド・タイム(2017年製作の映画)
3.7
「このロバート・パティンソンはすごい!」、ここ最近なら『テネット』で決まりかなーと思っていたところで、この映画のパティンソンが最後に大外から猛加速してまくっていった感覚(俺の脳内の話)。

パティンソンは、貧困の中で苦しみ悪の道に堕ちながらも、知的障害の弟を懸命に守ろうとする健気な兄を好演。弟を相棒にしての稚拙すぎる銀行強盗は、当然のように失敗し、彼らは警察から追われる身に。そこから二転三転し、兄が弟を取り戻す戦いが始まる。

彼の演技が、主人公に対しての観客の複雑な感情を呼び起こさせる。最後にカメラに向けて彼が向けるビー玉のような瞳は、ぼくらに「最初から最後まで、俺にやりようのない無理ゲーだっただろ?」と問いかけているような気がしてならない。
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