この映画で少し消化不良に陥っている方
兄は、弟が他の知的障害者と同じ扱いを受けるのが気に食わなかった。兄は無理やり支援学校から連れ出した。
兄弟は銀行強盗に失敗し、弟だけが捕まってしまう。
逮捕された弟本人の計画ではないとされたのか、まもなく釈放され支援学校に戻される。
支援学校の先生が、お兄さんは君のことを救おうと…との旨を話すが、理解はできてないだろう。
自分は濡れ衣を着せられた思っている。
エンドロール、支援学校のクラスで「誰かに濡れ衣を着せられた」の質問で教室を横切っているのが示唆している。
度重なる犯罪で当分の間はムショから出られないだろう。
弟の為にやったのに、弟には裏切られたと思われている。そこが皮肉でこの映画の旨味だろう。
あなたのとった行動は、あなたにとっての幸せかもしれないが、誰かにとっての不幸なのかもしれない。
彼にとって支援学校は彼に合った居場所なのかもしれない。