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狂覗のsinのネタバレレビュー・内容・結末

狂覗(2017年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

登場人物の教師達が、“教師”という権力を与えられただけの、学校という場所しか知らない社会経験値の低い大人、として描かれているのは、現実味があると感じました。
ただ、作品の中にイジメ、若年層の性に関する問題、性教育や倫理/道徳教育の不十分さ、教職員の性犯罪、教育現場の不祥事に対する隠蔽体質…と、いろんなメッセージを込めようと意気込みすぎて、まとまりがなくなり、最終的には何が言いたいのかよく分からなくなって、空回っているような印象を受けました。

あと昔から思うのですが、映画でもドラマでも漫画でも、リアルタイムな当事者ではない”大人”が生産するイジメ描写のリアリティの無さは相変わらずでした。
私が学生だった頃でさえ、はっきりと証拠の残るようなわかり易いイジメ(e.g.髪を切る/スプレーをかける等の身体的攻撃、テキストや黒板への誹謗中傷の落書き、椅子の接着剤)なんてもうなくて、もっと陰湿で複雑だったので…やはり大人には理解できない、そもそも見えてすらいない問題なのだと改めて感じました。

あと、邦画あるあるというか、低予算映画あるあるというか…途中ボソボソ喋っていて何言ってるのかよく分からないところがありました。
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