狂覗の作品情報・感想・評価

「狂覗」に投稿された感想・評価

レク

レクの感想・評価

3.5
秘密裏に行われる荷物検査、教師たちが狂覗する中学"性"の実情。

学校を社会の縮図として見せ、浮き彫りになる人の醜さや抱える闇、次第に明るみになっていく真相は終始漂う緊迫感を盛り立てる。
錯綜する現在と過去と想像の世界、この"視点"は誰の目から見たものなのか。
面白い話だなと思うし、続きも気になるし、超大袈裟で愉快ではあるものの
所詮は机の中の出来事と醒めてしまったり、拍車をかけて主人公の先生がずっと過去のことで取り乱し、叫ぶ姿に飽き飽きしてしまったりと、なんだか100%楽しみきれなくて残念でした。

本当に悪趣味なことを言ってしまうと、なんとなく予想がついてしまう展開でした。
最大の不満はなんかフェアじゃないなーと思いました。だって、なんで?という疑問を全然解明してくれない!クラスメイトや中心人物の生徒の行動原理が全然明かされないし、それを想像させる余白も感じられずに物足りなかったです。
KingLeo

KingLeoの感想・評価

1.1
わざとこんなダサいルックにしてんだろうけど…センスが酷い。やりたい事はわかるけど笑っちゃうくらいわかりやすい演出も酷い。杓子定規な如何にもな言わねえわってセリフも酷い。まあ、ねえけど。こういう世界観なんだな。音の演出も酷い。アフレコ自体は悪くないんだが、一度気になってしまったからずっと気になってノイズと化した。
わざとショートテイク使いまくってんのはわかるが、カット割りが素人みたいだし、センスが皆無だ。ホラーっぽい演出?の手持ちでズーム多用もよくわからなかったし、途中差し込まれる謎なイメージショットと、アーみたいな歌声とか意味がわからないし、BGMもダサい。いらない。

毎度言ってるが、こういうホラーの様な演出はコントと紙一重だ。正直全く面白くないし、笑いとしては完全に滑っているが、コントに見えるシーンも何個かあった。

なんで超脚色したのか理由はわからなかった。久しぶりにテーマに騙された。こんなんでいいの…?w って思ってしまうくらいキツかった。こういうの見せられるとスゲーエグられるし、見てるこっちが恥ずかしくなるし、疲れる。こんな出来を真面目に大人が作れるってのもある意味センスなのだろうか。なんでこんなダサく撮るんだろう…本気で撮ってんのかな?だとしたら絶望的にセンスがない。なんで監督やってるんだろう。やれてるんだろう。まあ、どうでもいいや。なんで見てしまったんだろう…作品自体は何も残らないが、自分自身の中で色々考えてしまうな…
14歳に満たぬ者の行為は、それを罰せず!

体育の時間、秘密裏に教師が生徒の持ち物を狂覗する。
彼らの目的は容姿端麗で成績優秀、裏で生徒たちを牛耳る天使の顔をした悪魔...万田

生徒のカバンはパンドラの箱。
箱に入っていたものは14歳の裏の顔...そこまでは想像できる。
しかし、その奥にあるものは、決して覗いてはイケない禁断の領域...覗いている自分自身の深い闇。

「狂」っているのは どっち?
「覗」いているのは どっち?

いわゆるインディーズだが、低予算でも面白い映画を作れることは、昨年『カメラを止めるな!』で証明済み...インディーズも侮れない!

現実なのか、妄想なのか!?
現在なのか、過去なのか!?

全ての境界が曖昧の中で先の読めない展開に翻弄されながら、ふと自分自身が誰かに覗かれているような違和感と寒気を感じる。

その理由が明らかになった時、観ている者の中に忘れられない何かが残る。
その何かは好き嫌いがあるが、間違いなく何かが残る。

個人的には、かなり好み👁


主演の杉山樹志さんはこの作品の後 亡くなったそうで、不謹慎だが この映画と無関係とは思えない。
パッケージデザインが素晴らしい。私の見立てでは万田は小松菜奈似の美少女と見ている。
深淵をみんなで覗くとき、深淵はみんなのことを覗き返してくれるのだろうか?「今、深淵と目があった、ヤバイ」「は?ぜってえオレとだわ」人気者はツライぜ、スーパーアイドル深淵ちゃん。ある日、深淵ちゃんの握手会で悲劇が起こった。暴走したガチ恋オタが、深淵ちゃんを刃物で切りつけ逃走したのだ!
それ以来、深淵ちゃんは表舞台を去り、トレードマークのロングヘアを切り、ミニスカートも止めズボンを履くようになった。…さよなら深淵ちゃん。

↓ここからレビュー。
工場でダラダラ働きヤサグレきった生活を送るタニヤは元教師。学校でなんか事故があったとかで心の奥底をアレしている。
突然タニヤのゴミ部屋にかつての恩師であるモリが現れ、「うちの学校の教員に負傷者が出て空きがでた。こんなトコでくすぶってるならもっかい教師やれ」的な事を言って半ば無理やりに復職させられます。
…因みにその負傷したという教員は、校内で何者からかリンチを受け、縛られた状態で発見されていましたのでした。
新しい勤務先の中学に戸惑うタニヤの、最初に任務は…持ち物検査。
教員に対する暴行の嫌疑が生徒たちにかかり、その手掛かりを探る目的で、“体育で生徒たちが教室不在のうちに徹底的に持ち物をチェックする”…のです。
検査はタニヤ、モリを含む5人の教員で行われます。タニヤはこの学校の事が何も分かりません。教師たちの人間関係。生徒の事…。
雰囲気から察するに、このクラスには何人かの要注意の生徒がいる様。中でもマンダという女生徒。マンダに対する印象を教師たちは口々に語りますが、それらは「秀才」「美人」「怪物」「スカウトが」「××にした事をわすれたんですか!」とバラバラで定まらない。更に教師によってはマンダに関わる事自体を避けるような素振りも見せ…。マンダとは一体どんな生徒なのか?
…超法規的な持ち物検査は進み、そして…わたくしはいつまであらすじを書いているのでしょうか⁈

もう、ナンスカねぇ…。
原作は宮沢章夫さんの戯曲のなのだそうですが、作中では「事実に基づく」なんて表記も有ってハテナハテナです。想像の範囲で言えば、元の戯曲の設定・設計などを借りつつスキャンダラスな実際の事件のネタを交え、ホラー寄りにアレンジした、という雰囲気だと思います。
“教室で教師達”が“生徒の不在中”“持ち物”を“検査”する。この外枠の構造がもう既に完璧。点々の中の言葉は一発でスッと置き換えられる、非常にラジカルなネタです。この設定、他で使われて無かったのかしら?スゲー。
ただ残念ながら今作では、この優れた構造から浮かび上がらせ得る恐るべき構図!の件はさて置き、ホラー/サスペンス的な方向で求心力を持たそうとしてしまっているみたいでして…。
焦点①教師を暴行したのは誰なのか?
焦点②マンダって結局どんな奴?
焦点③教師達は信用できるの?
辺りを追求していくのですね。…コレ、でも、そんなに怖くならなくないですか?暴行の犯人は被害者に直接聞きゃあイイし、誰かが殺されたわけでも無い。それ以外の被害者も加害者も居るんだか・居ないんだかのフワフワ具合。生徒の不在中なのでタイムリミットは決まっている…等々、構造的に緊張感が上がりきらないのですよ。主人公のタニヤは心的外傷+ひた隠す過去が有り、定期的ウワウワ唸っていて、彼の目を通して正確な成り行きを測るのはそもそも困難そうだし…。とにかくサスペンス的な盛り上げには理屈的にも無理を感じました。
教師達は生徒のスマホを盗み見(「ロックがかかってる…」とか言う。当たり前だ)とかして、彼らの乱れた性への観念や、苛めの実態にショックを受けて見せますが…、普通そんなもんだろ!教師もみんな中学時代を通って来たんだろうに!
…で、ストーリー的には、確実にクラスには非行グループが居て、彼らとマンダはどのような関係なのだ⁈+タニヤを狂わせた過去とは?という辺りが結末に来ます。

…書きすぎてるかな?気になったら、そっと閉じて下さい。
↓ ↓ ↓




終盤、急にホラーっぽくなるの。…そうか。いや。驚きたかったのは否定しないけど、怖がりたかった訳では…とか言うと、好みの問題になってしまって、事実そうなのだけどぉ!!
個人的には“同調圧力のダウンバースト”“マンダ、役割辞めるってよ”みたいなのを期待していたので、ちょっとね。物足りなかったの。それだけ。あとね、虫とか駄目だと思お。

映画そのものの出来は、良いと思いました。制作環境は相当に恵まれてない筈なのですが、それを言い訳にしないような雰囲気、使える物と知恵を使い切って出来るだけ良いものを遺すのだ!という気概を感じましたよ。編集が凄く頑張ってる気がする。
そもそも自分はインディーな空気感に弱いので、それだけで好感を抱いてしまうのですが、その辺差っ引いても見所のある作品だと思います。願わくば、もう一度、時間と予算をガッチリかけて、短絡的なショックに逃げない様な…って、それもう、別物か…。うう、勿体ない勿体ない勿体ない勿体ない勿体ない

あと、とにかく虫はヤメレ。1匹につき☆−0.2の刑!
杉山樹志さんのご冥福をお祈りいたします。

冒頭アフレコの具合に違和感を持ちつつ観てましたが、どんどん物語に入り込んで行きました。

自分の好きな映画体験として、何気ない風景が、モンタージュによって、恐ろしく感じたり、暖かく感じたりする瞬間がとても好きなのです。(これが一番感じられるのが、「その街のこども」)
本作でもそういったシーンがあり、とてもよい。
ネタバレになるので書きませんが、しばらくは「アレ」を見かける度に恐怖しそうです(笑)

皮肉めいたカメラワークや、小道具もよく、とても楽しめた映画でした。

ただ、ちょっと過剰演出なところがあるのが残念。
また、パッケージのデザインは再考されたほうがよいと思いました(笑)
演出過多な感じ否めないけど面白かった
82分とちょい短いくらいで良かった

出ている役者自体が制作業務も請け負ってるので大変だろうなと思った。
tyapioka

tyapiokaの感想・評価

1.7
色調と頑張って作ってます感が出ているカットが嫌だが、アイディアは面白い。荷物検査そんな雑にやったらバレないのか、とか狂った教師生徒の描き方が奇抜にやろうとしすぎてうっとうしい。教師の擦り付け合いも演技過剰で苦しい。過剰な演技と演出を用いずこのテーマで作り直してほしい。ラストは少し驚いたが、何か安っぽい。あと、これくらいのいじめはそこらじゅうにある。それとEDが変に荘厳で痛々しい。全体的に痛々しい奇をてらった卒業製作のような作品。
いかにもワンシチュエーションもののステレオタイプな人物造形とその表現は退屈だが、ラストの急展開は思わず目を覆ってしまった。(最後だけは観客に覗かせないとは!)
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