「おじいちゃん、
しんじゃったって。」
祖父の死を中心に動き出す
家族の関係。
おじいちゃんが死んだのに、
あまり悲しそうな雰囲気もなく
淡々と進むことに苛立ちを感じる
よしこ。
早期退職と言う名のリストラ
離婚、浪人、引きこもり、美容師の夢、安月給、酒癖の悪さ、未婚、認知症の残されたおばあちゃん。
いろんな人間としてのドロドロした部分が、タバコや飲酒が象徴しているように流れ出す。
気持ちのいいくらいのクズだな
というシーンも。
でもそれが人間なのかな。
そんな中にも、
自分たちを見守ってくれていた祖父母の思い出など、キラッとしたことで、少しずつまとまっていく。
おばあちゃんの演技が圧巻。
「おじいちゃーーん！！」
には誰もがうるっとくるはず。
「今は煩わしくても、
きっと、撮って良かったと思える日がくるから。きっと。」
そうかもなあ。
ほっこりしたし納得した。
よしこがはじめは、すっごく地味に見えたのに、どんどんどんどん魅力的に見えてきてすごいと思った。
けいすけの、
「ばーか！眠いっつーの！」には
きゅんとした。
あの朝があったから、
あの写真があったと思う。
期待値低めで見たけど、
終始集中して見れました。
普通に良かった。
うまく説明できないけど、なんだか邦画の良さってこんな感じな気がする。
