私は地球最後の日はセックスしていようと思っている。主人公はそこまで悩む必要はないのでは。
お葬式の良さをうまく描いた。
自分の中の故人への思いを他の人となんとなく比べてしまう。故人と周囲の人との関係の濃さや思い入れの深さを測ってしまう。
久しぶりに親戚で集まるということに気合の入る人もいるだろうが、ときに会いたくもない家族や親戚と向き合うことも。言いたくもない自分の近況をみんなで共有することをあることだろう。聞きたくもない故人や自分への一言も出ようというもの。かけたくもないハゲ隠しスプレーに出あったりもするものだ。
お葬式のクライマックスはなんといっても火葬の瞬間ではないだろうか。本作はそこもうまく盛り上げている。ツボは外さないなと感じた。
森ガキさんは監督初作品だからあーだこーだ言われているが、胸を張って欲しい。等身大で自己を見つめる登場人物たちを表現しきった。タバコ嫌いだからってこの映画を批判する人は的外れだし。
心を惹きつけられたのはヒッキーの兄ちゃんが走り始めたときだった。なぜかはわからないけど。