ルヤーナ

ブラッド・ワークのルヤーナのレビュー・感想・評価

ブラッド・ワーク(2002年製作の映画)
-
これは面白かった。ダーティハリーではハリーキャラハンと警察組織との対立が描かれ、官僚主義に業を煮やしたハリーがスコルピオを私刑する。これが批判も呼んだりしたわけだが、今作ではそういった部分を脱色し、同じシリアルキラーを追う刑事ではあるが、警察とも仲良く付き合っている。そうしたよりメッセージ性の薄い娯楽映画になっていて、終わり方なんて007のそれである。ただ、明らかにダーティハリーを意識していて、クライマックスなんかはもろダーティハリーである。船の上で倒すのだが、水に犯人が落ちる代わりに水溜りに倒れる。
あと、捜査の過程も、伏線らしきものがバンバン出てくるのだが、それがちゃんと繋がって感心した。本作から撮影はトムスターン。でもまだジャック・グリーンに結構似ている気がしないでもない。