田舎のヤンキーだったパク・テス(チョ・インソン)が「真の力」を手に入れるために検察になり、悪い先輩の影響で権力へと酔いしれていく悲惨な物語だった。
検察の組織の中で出世するためにはツテやコネが必要であることがここでも描かれていた。(「生き残るための3つの取引」でも描かれている)
政治家の汚職などの報道が出ると、芸能人の薬物スキャンダルで世間の注目を逸らす技みたいなのも描かれていて、フィクションといえど現実でも似たようなことがあるので興味深い。
韓国ノワールのすごさや面白さは、権力を保持する機関を批判的に描いているところかもしれないと思う。