ぺんじん

ゴールデン・リバーのぺんじんのレビュー・感想・評価

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)
4.5
良いな…西部劇好きにはたまらない!
舞台はアメリカ、ゴールド・ラッシュの時代。雇われ賞金稼ぎのシースターズ・ブラザーズ(シースターズ兄弟!?)が謎の男を追って西へ西へと追走を続ける。
西部劇というと派手なガンアクションのイメージがあるけど、この作品は銃の打ち合いを引きで撮ったり、とどめの一撃をしっかり撮ったりと、かなりリアルでクールな絵作りになっている。良い…
ほんの一瞬、ほんの偶然、そして一つの判断で生死の分かれ目が決まってくる。命の重さがあまり無かった発展途中のアメリカ西部。ザラリとする恐怖と安心の肌触りが映像から伝わってくるのがもう最高!
ちょっと可愛いお兄ちゃんのジョン・C・ライリーと突然怒り狂う子供っぽい弟のフォアキン・フェニックスのコンビがバッチリハマってて良かった!特にお兄ちゃんが歯磨きを初めてした所なんかは最高にキュート!兄弟の顔は似てないんだけどね。
そして謎の男を演じる、売り出し中のリズ・アーメッド、兄弟に先んじて男を追うジェイク・ギレンホールがそれぞれ目がギラギラしているだけども、尚且つ紳士で素晴らしい!
ラストも含めてかなりドライな一作で、その描き方の好き嫌いで評価が分かれるかな。でも好き…『許されざる者』の路線を引き継ぐ変化球の西部劇だ!
西部劇とドキュメンタリーっぽいノワールの融合!ギラついた汗臭い男たちのヒリヒリ感と可愛いさが味わえる一作!たまらん!
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