インダスの大地

ゴールデン・リバーのインダスの大地のレビュー・感想・評価

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)
4.0
1850年代。熟練殺し屋兄弟の西部ロードムービー。
馬で山を越え、川を渡り荒野を駆け、雨を凌ぎながら夜を明かす。不便な旅路は派手ではないし、何日も掛けてターゲットを追うけど中々辿り着かないし、どんぱちもあるけれども全体的にサッパリとした静かな映画という印象。
兄弟が追う裏切り者とターゲットのコンビも、中々良い味の関係性。
寝際の弟のおふざけ、はみがき、蜘蛛、水洗トイレ、笑えるパートもあるけれど、静かな映画だからってわけではない切ない空気感。
観賞後は人間にとっての普遍的な幸福感に浸される。やわらかな陽の差し込む寝室であたたかなベッドに身を委ねたくなるし、一方で夜空の下、パチパチと燃える焚き火を何をするでもなくただ囲いたくなる。そういう映画。
言い換えれば、エモ。