2016年のスペイン映画。アテム・クライチェ監督、原題は"ORBITA9"。
低予算&アイデア一発モノのSF。途中ブレランみたいなカットが出てきたり、セットこしらえるのは無理なのでなんとか未来世界っぽい絵になるようロケハンしたことが伺えるシーンが多かったりと、制作陣の努力は買いたい。
物語の核心となる"計画"の意義がよくわからんのと後半の逃走パートが盛り上げ不足だがラストは秀逸。言葉による説明はほぼ無く、画面に映るものだけで語り切り、エンドクレジットへ。人によっては「どういうこと?」となるかもだが、観客の知的水準を信じるこうした表現法を邦画にも学んでほしい。
本作の世界観、何かに近いと思ったら、TALES FROM THE LOOPだ。宇宙船の"場所"とか通じるものがある。
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