スターシップ9の作品情報・感想・評価

スターシップ92016年製作の映画)

ORBITA9

上映日:2017年08月05日

製作国:

上映時間:95分

3.3

あらすじ

エレナはまだ見ぬ未知の星を目指して、一人恒星間飛行を続けていた。一緒に飛び立った両親は既にいない。近未来、過度の公害に汚染された地球には未来はなく、人類は新しい星への移住を必要としていた。ある日、スペースシップの給気系統が故障し、エレナは近隣のスペースシップに救援信号を送る。その呼びかけに応えて姿を現したのが、エンジニアの青年アレックスだった。一目見て、互いに恋に陥る二人。しかし、エレナはこの飛…

エレナはまだ見ぬ未知の星を目指して、一人恒星間飛行を続けていた。一緒に飛び立った両親は既にいない。近未来、過度の公害に汚染された地球には未来はなく、人類は新しい星への移住を必要としていた。ある日、スペースシップの給気系統が故障し、エレナは近隣のスペースシップに救援信号を送る。その呼びかけに応えて姿を現したのが、エンジニアの青年アレックスだった。一目見て、互いに恋に陥る二人。しかし、エレナはこの飛行に隠された秘密を知らなかった。それは、人類の未来を賭けた高度な実験だった。二人はなぜ出会ったのか―?!

「スターシップ9」に投稿された感想・評価

famiko

famikoの感想・評価

3.0
けっこう序盤で予想外の展開になり、それは斬新で面白いんだけど「あれ、これってハッピーエンドにならんやつじゃない?」と思って。
案の定イヤな感じの追い詰められ感があったり。
ラストはそんなにバッドエンドでもないんだけど、不幸なままの人もいるしなんとなくモヤモヤ。

ただ、映像は美しいし好きだなぁ。自然も美しいし、建物や部屋のセンスも素敵。
本編観るまでは宇宙モノだしアメリカで制作されたものかと勝手に思い込んでたけど、スペインなのね。なんか良い意味で独特だった。
horahuki

horahukiの感想・評価

3.5
新天地の惑星に向けて、1人っきりで後20年宇宙船内で生活しなければならない主人公を描いたSFサスペンス。

設定だけだと『パッセンジャー』のパクリみたいに見えますが、全く方向性の違う作品で、地味ながらもなかなかの良作SFでした。

あらすじ…
新天地へ向かう宇宙船内で生まれた主人公。生まれてから20年ほど経過しており、船内には両親と主人公の3人だけ。酸素系の故障で、3人が後20年船内で生活することが無理とわかり、両親は数年前に宇宙船を出て行った。後20年ひとりぼっちで、向こうの惑星に着く頃には自分はおばさんになってる…。そんな中、酸素系の故障を治すために若い男がやってきて…。

ネタバレせずに書くのが非常に難しい作品。
開始20分くらいで急展開を見せる本作ですが、それがわかってしまうと冒頭が全然面白くなくなるので何も書けない…。

いずれこういった世界になってもおかしくない。たとえ倫理に反することだったとしても、倫理なんて言葉を口に出せるのは、まだ人類側に余裕があるから。倫理を考慮に入れる余裕がある領域から逸脱したら、十分にこういったこともあり得るのだろうと思います。

種の保存という種族としての絶対的要請を突きつけられた人間が取るべき手段とは。個vs全というSF的には良く見かけるテーマではありますが、遠い未来として描くのではなく現代の延長線上にある近い未来の出来事のように感じさせる内容で、問いかけとしては「所詮SFだから」で軽く流せないものになっている。

本作の主要キャラクターが皆、根っからの冷酷な全への奉仕者としてではなく、人間味のある人物として描かれているのもまた「問いかけ」をより身近なものにしてるように思います。作中では、それだけ合理的な決断がなされているということ。そして、愛情という個の力が持つ可能性を最大限尊重しつつも、安易な安っぽい結末ではなく現実的な着地点に落ち着くラストは無力感の中にも大きな希望を感じさせるもので良い余韻を残します。

宇宙もののSFとして、派手な演出や映像的な見せ場があるわけではないのですが、最後まで引き込み続ける良作でした。
宇宙にひとりぼっち。


女子2人が何だか知らぬ間に恐ろしいバトルに発展してしまう「ヒドゥンフェイス」の脚本家アテム・クライチェが監督したSFサスペンス。
「ヒドゥンフェイス」も限られた空間でボッチになる恐怖を描いていましたが、更に究極の孤独体験を描いているのが本作でありまして、なんと広い宇宙をゆく宇宙船に「たった1人で何十年」という寂しすぎる女子が主人公。
話し相手は船をコントロールしているAIのみ。
なんだか「パッセンジャー」前半のクリス・プラットみたい。
そんな孤独女子である主人公エレナを演じるのは、こちらも「ヒドゥンフェイス」で奥さん役であったクララ・ラゴ。
目がキリッとした美人さんです。
結構好き。
この人を見ているだけで満足できたので、クララ・ラゴじゃなかったらチョイきつかったかもしれません。
まぁ、アナ・デ・アルマスでもオリヴィア・デヨングでも、好みの女優さんなら誰でも良いのだけれども。


地球の環境破壊が限界をこえ、人類が存続するためには他の天体に移住する他なくなった未来。
惑星セレステへ向けて航行する一隻の宇宙船には、乗員がたった1人しかいませんでした。
何故なら、酸素供給システムの不具合から、1人だけなら長期間もつという事で、エレナの両親は何年も前に船を出ていたのです。
自分たちを犠牲にした両親に報いるため、狂いそうな孤独の中、旅を続けるエレナ。
しかし、頼みの綱である修理エンジニアが来訪する時がようやく訪れます。
両親以外の人間との初めての出会いに興奮を隠せないエレナ。
やってきたエンジニアはアレックスと名乗る男性でした。
寡黙ながら、どこか優しさをのぞかせる目をしている彼に興味深々のエレナは夕食を一緒にどうかと誘います。
短い会話ながらも、エレナの孤独を理解するアレックス。しかし、修理が完了すれば帰還しなければなりません。
最後の夜、意を決したエレナは眠っているアレックスの上に跨り、「キスも知らない。嫌ならやめる」と、唇を近づけるのでした。


・・・以上が序盤20分ほどです。
この後、2人は結ばれつつも、アレックスは予定通り帰ってゆくのですが、ここが本作一番の見どころに他なりません。
一切の台詞なしでサプライズを演出していますが、映画ならではの「画だけで説明する」という事に徹していて非常に巧み。
ネタバレいっさい無しで観れば、かなりのショックを味わえるのではないでしょうか。
ただし、他にも同様のトリックが使われている作品はかなりあるので、映画を観てれば観ているほど予想がついてしまって驚けない可能性は高いですね。
つまり、アイデアのオリジナリティという点では既に枯れていて、さほど評価できるわけではありません。
ここから先は多少、陳腐なお話になっていってしまうこともあり、本作の評価の殆どは、アレックスが船を出てゆくところまでに集約されているといっても過言ではないと思います。

基本は恋愛ドラマでして、適当にアクションをはさみつつも終盤は大した盛り上がりもなく、「そうするしかないよね」という帰結をむかえるに至ります。
予算が潤沢な「パッセンジャー」の様な大作では無いので豪勢にCGを多用したスペクタクルシーンは無いし、作品のテーマ自体がそういった派手さとは無縁なのもあって、かなり静かなラストは、SF=宇宙活劇や破壊描写だという先入感があると拍子抜けしてしまうほど現実的なので気をつけた方が良いかと。
あくまでもSFなのは、表現するためのガワだけであって、提起している本質は「生きるために必要なものは何か?」という極めてシンプルで日常的なものだと思いました。

全体的に悪くはないのですが、やはりどうしても既出の「パッセンジャー」や、NETFLIXの「タイタン」、そして、どこでも書かれていますが「○○○ー○○○○ー」を観てしまっているので個人的にそこまで新鮮さを感じ得なかったです。
あと、不満が1つ。
「ヒドゥンフェイス」では全てをさらけ出してくれたクララ・ラゴが背中ヌードのみだったのが・・・(汗)
でも情熱的なキスシーンではアレックスが羨ましくなってしまいました。

多少おとなしめではありますが、カメラワークなどの演出面では素人目にも見るべき点が多いと思いますし、「低予算でもSFは撮れる」という事を証明する映画が、映画史にまた新たにひとつ記されたと、観てみるのもSF映画好きなら一興かもしれませんね。


レンタルDVDにて
ErnieHoyt

ErnieHoytの感想・評価

3.0
スペイン・コロンビアの共同作品のSFものです。俳優たちの演技も良かったし、話が面白い。ちょっと”トルーマン”、”ブレイド・ランナー”、"インターステラー”と”火星で生まれた子”(仮の邦題)を混ぜた感じ。ヘレナが宇宙船の中っしか知らない。生まれも育ちもずーと宇宙船の中。あるとき、一人の男性のエンジニアが現れ、どうやって人の向き合うもわからない。でも彼女に秘密がある。本人がその秘密が知らないけど、その真実が明らかになったとき戸惑う彼女がどうなるんだ???
宇宙の話じゃないんかーい的な。
最後の納得感が無いのは何故か。
愛と職権の乱用気味な。
Rin

Rinの感想・評価

3.3
思っていたのとだいぶ違う方向に行ってしまった。
アイデアは面白かったけど、ガッツリのSFを期待すると外される感じ(^^;;
ラブストーリーがメインになっているので、そのアイデアもいるのかなぁという感じでした!
時間が短いのでDVD借りてきて空いてる時間にサッと見るにはいいかと思います^ ^
安斎祝

安斎祝の感想・評価

3.4
想像してた作品といい意味で少し違った。

作品の説明をちょっと見た感じ…パッセンジャーみたいな感じかな?って思ってたけど違った。これはこれで面白かった。

ツッコミ所もあるけど、なかなか良かった。
 いまやIDという言葉を知らない人はあまりいないだろう。パスワードと合わせてネット利用に必須である。日本語に訳すと自己証明あるいは個人認証といったところだろうか。
 人間は自分の存在証明を求める。時間的に求めるときは祖先など、自分のルーツを探る旅に出る。社会的に求めるときは、個体としての自分の存在価値を得るために様々にもがく。他者との差別化を図ろうとするのだ。
 しかし人類が滅亡の危機に瀕したとき、人間の個体差よりも人類としての存続が優先されるかもしれない。その場合、人間の生きる意味というものが果たしてあるのか?

 科学者の孤独な頭脳の中には、人類との大いなる共生感が存在するかもしれないが、そこには現実に生きている個々の人間は存在しない。幻想としての人類を生き延びさせるための計画が、実存としての人間の個体差を否定し、生きる意味も否定する。
 この映画は、個体差が生み出す顕著な事例である恋愛を補足的なテーマとして、人類存続について問いかける壮大な作品である。権力は人類の存続を模索するにあたり、権力の存続とセットにしてしか考えることができない。その状況下で、個人はどのように状況を受け止めてどのように行動するのか、その思考実験がそのままストーリーとなり、作品の世界観となっている。なかなかの傑作である。
hiroro

hiroroの感想・評価

3.6
過剰な演出でなく、自然の流れで視点を変えてネタバレしていく見せ方が好き。
宇宙船内で生まれ、両親と移住星へ向かっていたエレナ
事故による酸素不足で両親ゎ彼女の分を確保する為、エレナを残して離脱した ...

少なくとも、修理の為のエンジニアが到着するまで、彼女ゎそう信じていた❗

「パッセンジャー」みたいな話かと思ったら意外な展開で、後半ゎ寧ろ「ブレード・ランナー」みたいな物語に❗

ヒロイン・エレナゎ若い頃のウィノナ・ライダーそっくりで、意外なのゎスペイン&コロンビアの合作ということ

(^_^;)
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