女は二度決断するのNOBUのレビュー・感想・評価

この映画はカティアを演じたダイアン・クルーガーの表現力が全てである。
「家族」「正義」「海」の三部構成はそれぞれ色調や風格を変えながら、ヘイトクライムでの家族を失った一人の女性の怒りと絶望、そして心情を淡々と描いているが、内容は決して淡々ではなく１時間４５分は決して長くは感じない。
ストーリーの構成とともに吸い込まれていく。
実話をベースに制作された映画ではあるが、人種差別、政治思想での暴力の被害を問題としてこの映画は定義していて、欧州社会での深刻さが伺える。

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