女は二度決断するの作品情報・感想・評価・動画配信

「女は二度決断する」に投稿された感想・評価

ayumi

ayumiの感想・評価

3.8
自分ならどこで、どう決断するか。
最後まで、主人公がどんな結論を出すのか出さないのか。予測できないサスペンス要素もあり。
登場人物の心情が多くは語らずとも伝わってきたし、想像する余白もあるから余計に感情移入してしまった。
いつまでも考えさせられる、後味決して良くないけど、何にも解決してないけど、その決断と生き様にほんの少しだけ救われた。
なんとなくオールアバウトマイマザー的な、ペドロアルモドバル的な女の強さ全面映画かと思って観たんだけど…
観たんだけどさ…

開始20分ほどで悲しみの底に私まで叩き落とされた気分。カティヤと一緒に這い上がろうとするの。そしてダニーロの優しさに救われるの。パンクな気持ちで乗り越えようとするの。全ての不条理に抗おうとするの。

だからこそ、だからこその最後だった。私ならどこで決断しただろうか。

エンディング曲に使われていた歌手Lykke Liの「I know places」がめちゃくちゃ良くてそれに全てが救われた気がした。そうじゃなきゃ救われないよ、こんな辛さ。

めちゃくちゃ沈みました。
Bond007

Bond007の感想・評価

3.1

このレビューはネタバレを含みます

人種問題に切り込むわけでもなく、犯人も意外とアッサリ捕まってしまう。
旦那さんの家族との距離感も微妙。
二度の決断はどれとどれだったの?
ダイアン・クルーガーは綺麗でした。
悲しい物語。ただテンポ良くしっかりサスペンスでハラハラさせる場面も臨場感ある映像だった。好きな作品。しかし民族や宗教といった多様性に対する問題意識はなかなか学びきれない部分が多いと感じた。
めい

めいの感想・評価

3.6
ストーリーと関係ないけど、ドイツのシステムキッチンや機能性を重視されたお家も素敵だな〜って思った。
natsuki

natsukiの感想・評価

3.7
爆弾を抱えた主人公が、小鳥がガラスに映る小鳥自身の姿にぶつかってるのを見て、彼女自身とテロリストが鏡写しだと気づいた(と私は思った)ことを示すのとか「良い映画だ!」って思った。映像表現の語り口が凄く手際良いという感じ。
映画に描かれている、移民がネオナチにテロを受けているのに「移民マフィアの内輪揉め、殺し合い」と見做されるような、マイノリティがヘイトによって被害を受けているのに矮小化されること、世界中あちこちで起こっていることだけど、ドイツでさえも起こっているのだと少し驚いた。芸術性と社会性が両立した映画。
移民政策・人種差別・経済・司法のあり方と今の日本とは違うところもあれば、今後の日本でも考えなきゃいけないテーマも多々ある。
Tamai

Tamaiの感想・評価

3.5
ありがちなストーリーだけど主演の演技に引き込まれる。
裁判シーンが一番盛り上がった。
自分ならどうするかと考えながら観たけど、日本とは文化が違い過ぎて答えが出ないっす。
junya

junyaの感想・評価

4.2
観る人によって「二度」がいつなのか解釈が違うし、母親の生理再開がその後の行動にどう影響したのか。
そんなことをずっと考えてしまう。
もちろん裁判のシーンもそれなりに見応えがあるし、最初から最後まで飽きずに観られる。
それにしても愛する夫と我が子を失った母親の姿が痛ましい。
テンポもいい。
良作。
おさる

おさるの感想・評価

4.3
不条理

裁判で真実によって裁かれ、正義は貫徹されるというのはいかにイル―ジョンかを感じさせられる。

疑わしきは罰せずの法理を選んだ我々の世界なら、浮かばれない被害者とその家族をゼロのすることはできない。
浮かばれない被害者が復讐を選ぶことは否定できるのか。
復讐を果たした被害者は、今度は加害者となって裁かれる運命となる。
女はそれを選ばなかったが、しかし復讐を果たす道をもあきらめなかった。

日本人のまだ半数以上が死刑を望むことは、人権意識や冤罪への認識が低いという説明だけではないのかもしれないと映画を見て思った。
日本人は自分では復讐しないが、国家に復讐の役割を任せたいのかもしれないと思った。
女は国家にはそんな機能はないと悟って、さらなる法的手続きなど選ばなかった。死刑のない国は人権意識が高いだけではないのかもしれない。究極の復讐の手段を国家に委ねるなどとは、そもそもお門違いという意識なのかもしれない。

ネオナチ側はネオナチ側で自分たちの正義を叶えて歓喜に満ちた。クルド人が死ぬことが自分たちの正義だった。
彼らはもしかしたら、薬物犯罪がらみ外国人に被害を受けたことがあったのかもしれない。それなのに、外国人は自分たちの社会に大きな顔をして生活していると思い込み不条理を感じていたのかもしれない。

もしかしたら日本で中国・韓国をやたらと排斥しようとする人々も、何か不条理を感じていて、だから復讐しようとしているのかもしれない。

当たり前と思うことが、ひょっとしたら違うのかもしれない、と無限の思考へいざなうすごい映画だった。
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