KaZui

ヴェノムのKaZuiのネタバレレビュー・内容・結末

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

💬「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(原題:Sony's Spider-Man Universe)」(以下、SSU)シリーズ第1作。エディ・ブロック(演:トム・ハーディ)は宇宙から飛来した謎のエイリアンに寄生され、“ヴェノム”となる。今回は、サム・ライミ監督の『スパイダーマン3』のときとは異なり、主人公としてのヴェノムとエディ・ブロック(演:トム・ハーディ)が描かれていた点が良かった。ヴィランではなく、ダークヒーロー的な立ち位置。シンビオートであるヴェノムが非常に話の分かる奴であり、エディ・ブロックのよきパートナーといった感じだったのが新鮮で楽しめた。エンドロール後には、クレタス・キャサディ/カーネイジ(演:ウディ・ハレルソン)が登場。ウディ・ハレルソンはカーネイジの雰囲気を完全再現しているようで、素晴らしかった。続編への期待が高まる。さらに、続くエンドロールも観終えると、映画『スパイダーマン:スパイダーバース(原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse)』の映像がスタート。かなりわくわくする展開だった。

[追記:2019年3月6日]
初鑑賞時に書かなかったことをいくつか。本作を初めて観たのが2018年の11月7日であるから、つまりはその5日後にスタン・リー氏は亡くなっている。いま見返すと改めてくるものがある。カメオシーンでは、エディ・ブロックに話しかける際に「2人とも」という言い方をした。つまり、1度は"シー・ヴェノム"としてシンビオートと共生したミシェル・ウィリアムズ演じるアニーですら気が付かなかったエディの中のシンビオートの存在をスタン・リーは感じ取っていたのである。さすがは、我らがスタン・リー。『アベンジャーズ/エンドゲーム(原題:Avengers:Endgame)』や『スパイダーマン:スパイダーバース』でのカメオシーンは撮影済みらしいので、それを楽しみにしたい。マーベル映画にスタン・リーの姿が見えなくなったときにこそ真の悲しみが訪れるのではないだろうかと思う。そして、本編終了後最初のおまけ映像に映るのは、クレタス・キャサディである。この男は原作コミックでは、スパイダーマンとヴェノムが手を組んでも適わないほどの強敵・"カーネイジ"となる。前回レビューでは(確証がなかったため)書かなかったが、やはりカーネイジ(クリータス)を演じているのは、ウディ・ハレルソンである。ルーベン・フライシャー監督とウディ・ハレルソンといえば、2009年の『ゾンビランド』が思い浮かぶ人も多いだろう。最近は、ジェームズ・ガンとマイケル・ルーカー、ジェームズ・ワンとパトリック・ウィルソンといったそれぞれの監督と複数作品で縁のある役者が多いように感じる。監督が役者としての腕を認め、仲の良い(そして、決して大根を贔屓しているのではなく実力の高い)俳優を自身の作品に出演させるというのは、こちらとしても観ていて楽しい。『ヴェノム』は続編の企画が本格始動しており、ウディ・ハレルソン演じる“カーネイジ”の姿をスクリーンで見ることができる日も近いのではないだろうか。その他、Blu-rayには劇中の解説映像が満載であり、さらにはエミネムが歌う主題歌「Venom」のMVまで収録されている。本編の内容もさることながら、その特典の多さからみても購入して損のない素晴らしい1本である。

初鑑賞:2018年11月7日
鑑賞方法:映画館
(ユナイテッド・シネマ札幌)

🗣実は、そんなに期待はせずに観に行ったのですが大変面白かったです。何気に、11月1本目の鑑賞。それにしても、相変らずエンドロール中に席を立つ人が非常に多かったです。エンドロール後にも映像があるという注意書きがあらかじめされているにも関わらず、です。もしかして、一般の方々はエンドロールとはなにか分かっていないのでは?と思い始めました。カーネイジを観ることが出来ないのはかなりの損だと思うのですが...

再鑑賞:2019年3月6日(2回目)
鑑賞方法:Blu-ray
2019年74本目。
3月4本目。

🗣ウディ・ハレルソン、やっぱり悪役似合うなあ~、最高かよ!そして、ヴェノム。最悪でも最凶でもないけれど、とても好きになれる良いキャラしてた。ヴェノムの存在を初めて知ったのは、サム・ライミ版スパイダーマン3を観たときだけど、今作のヴェノムのほうが個人的には断然好き。もちろん、悪役としてのヴェノムも魅力的ではあるんだけど、今作ではピーター・パーカー(=スパイダーマンの正体。J・ジョナ・ジェイムソンに教えたら腰を抜かすかな?)には出会わない。ピーターが原因で仕事をクビになることもない。そもそもシンビオートがスパイダーマンに寄生せずに最初からエディ・ブロックと出会うとしたら、こんな物語になるんだなという新たな視点からヴェノムを見ることが出来てとても良かった。

再鑑賞:2020年8月15日(3回目)
鑑賞方法:動画配信サービス(Netflix)
2020年189本目。
8月10本目。

🗣『ヴェノム』の続編、そして、ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクターの次作、『モービウス』の公開が楽しみ。

再鑑賞:2021年12月4日(4回目)
鑑賞方法:動画配信サービス(Netflix)
2021年275本目。
12月1本目。

🗣『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』を観る前に再鑑賞です。ウディ・ハレルソンのカーネイジ(クレタス)楽しみ。
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