乳酸菌

ヴェノムの乳酸菌のレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
4.0
事前に貼ってあったこの映画のポスターに「最悪」と書かれてヴェノムがたら〜んと舌を出していたアレは、鑑賞後に思い浮かべると、ある意味意味深且つ非常に秀逸な出来だったかな。

内容はもう、細かい事はいいから、とにかく面白くなかったら意味ないよを徹頭徹尾に叩き込んだら、こんな映画が出来ましたと、とことん面白さを突き詰めて追求した映画、こう言うのだよ!頭空っぽにして観るテンポの良い映画って。

鑑賞者はストーリーに終始ストレスなんて感じない、勿論細かい事を突っ込み入れ始めたらキリが無いけど、そんなバカなことをこの手の映画に求めるのは非常に野暮な行為で、ただ、スクリーンの中で繰り広げられる激しいアクションシーンにぽかーんと脳内ドーパミンが溢れんばかりの状況に身を委ねる感覚が心地良くて。

ヴェノムちゃんがトム・ハーディに、パラサイト言うな!と言う掛け合い漫才みたいなノリはとても楽しく、全く予備知識無くこの映画を観たらもっと楽しかっただろうな!とちょっぴり悲しかったり、だってこの映画、最初は完全スルーするつもりだったし、Twitterで騒がれていて、まぁ話題になっているから観てみるか程度だったので、まさかこんなエンターテインメント性溢れる映画だとは思いもよらず。今年最大の個人的ダークホース作品。

「おらおらおら!オレって最強に強いぜ!」なキャラ設定、そしてその通りの観客の要望に応えんが如く、画面の中でぐわんぐわん動きまくりのヴェノムの大活躍ぶりは楽しいったらありゃしない。

憑依するヴェノムもトム・ハーディも世界は違え負け組だけど、その2人がタッグを組めばある程度は怖い物なんてない、現代を生きる、挫折感を味わった人々に対しての応援歌とも取れるバディムービー。

で、やはりね、この手の映画はIMAX3Dシアターで鑑賞してナンボでして、家庭用では廃れてしまった3Dテレビ、しかし劇場ではその3Dは未だ、と言うか現役バリバリで鑑賞者に著しくインパクトを与え続けるのでして、例に漏れず今回の映画も普通の映画の大きさのスクリーンで2Dでの鑑賞でしたらそれ程ふーんな感覚しか与えないでしょうが、もうね3Dってだけで楽しいのよ、だって映像が立体的なのよ!当たり前だけど!なので終始退屈とは全く感じなかったです、やっぱスゲェよ3Dは。勿論IMAXシアターの素晴らしい音響も加味してね。
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