クリーチャーのデザインが逸材。出現時の演出も心地よいので、アートワーク全般が良かった。
反面ストーリー展開はイマイチすっきりしない。
リズムを崩さずに必要最低限の説明で進行したいのはわかるが、バラバラで雑な構成という印象を受けてしまう。
それは、肝心のヴェノムと主人公であるトム・ハーディーとの信頼関係が形成されて行く様がうまく表現されてないからかもしれない。
この辺については、なんか色々と大人の事情があったんでしょうね。バイオレンス描写が皆無なところも踏まえて。
なもんで、いっそのこと、寄生したヴェノムが主人公の脳内に語りかけるシーンには、右下にワイプでも入れたらどうなんだい?とか思っちゃいました。
そう、いま「ヴェノム喋ってますよワイプ」。凄まじくダサいけど(笑)、大人も子供も楽しめる安心のソニー映画っぽいじゃない。
結果、色々諸事情が重なってレーティングをPG13に下げた影響で、ゆるい作りになってしまったが、うまく行けばデッドプール並に面白い映画になったかもしれないという感想です。