TAKA

ビューティフル・デイのTAKAのレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
4.0
2018-104-094-010
2018.6.16 HTC有楽町 Scr.1

・BIUTIFUL。鬱屈が積み上がった街
・陰鬱な画像、キテる音楽。苦悩。
・救われたのは

いやぁ~大分想像と違いました。
レオン風味のハードボイルド・アクションを期待してたのですが・・・
ハメットではなくロス・マクドナルドだった、って感じかな。
ま、勝手に想像してただけなんですけどf(^_^;

NYなんですよね?
途中まで又もヨーロッパだと思ってたf(^_^;
なんか、スペイン映画の「BIUTIFUL」の雰囲気を感じたんだよね。
街のそこかしこにうず高く積み上がっている鬱屈のせいかな。

主人公ジョーの苦悩。
トラウマ、PTSD、介護
鬱屈が積み上がっている。

苦しい。
もう止めてくれ。
もう解放されたい。

解放・・・死?

いつも願ってる。
心のどこかで。
死が甘美に思える瞬間ってのは、あるらしい。死にたい人にとって。

そんな彼の鬱屈を表すような色彩、
フリーJAZZのハウリングのように脳に突き刺さる音楽、
そして妥協のない破壊。
絶望の中で、それでも生きなくてはならない宿命が辛く彼の病める心に突き刺さる。

度々起こる自殺衝動。
・・・死ねなさそうな方法で。

だから・・・
絶望的な状況にある少女達を救いたいのだ。
再び希望を見つめて欲しいのだ。
だから邪魔するものは容赦しない。

彼は彼自信を救おうとしている。
彼は自分自身を救って欲しいのだ。
人に言えぬ望みを持ちながら日々を鬱々と過ごしていく。
・・・地獄はまだ終わらないのか。


ある事件をきっかけに、彼の周りに変化が訪れる。

怒り!
絶望!
そして・・・眼前の甘美な欲望。

もういいだろ?

!?

彼が救ったのは・・・
彼が救われたのか?

・・・やはり彼が救ったのか。

I'ts a beautiful day.
TAKA

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