ビューティフル・デイの作品情報・感想・評価

「ビューティフル・デイ」に投稿された感想・評価

KMD

KMDの感想・評価

3.3
難しいな…。ホアキンの力強さと重厚なノワールってのは分かるけど、本当のテーマは他にある感じ。ただ、初見ではそこまで到達出来なかった。
kou

kouの感想・評価

3.5
圧倒的な闇、描かれる男の孤独と苦悩。ズンと心が重くなるような暗いストーリーではあるが、そこに本作の魅力がある。過去にトラウマのある主人公がある少女を救い出すよう依頼されることから物語は始まる。その依頼には複雑なバックグラウンドがあり、次第にそれが明らかになっていく。

暴力的な映画かと思いきや、見せ場はモノクロの監視カメラの映像で描かれる。また、印象的なのは主人公の朦朧とした意識を表すような映像と音楽だろう。ジョニー・グリーンウッドが手掛けるその音楽はとても暴力的で神経を逆なでさせられる。見ている側もくらくらするような、何が黒幕なのかわからない展開、主人公は本当のぎりぎりの中で唯一少女を救おうとする。

ラストシーン、ある驚きとともに、その後の少女のセリフが頭の中に反芻される。悪夢を見ているかのようなその体験に、何とも言えない後味を残す作品だった。
たぬき

たぬきの感想・評価

5.0

鏡を使ったり、少女の顔をクロースアップさせたり、画面作りがとても上手い。
加えてグリーンウッドの音楽とカウントダウンを始める少女の声が心地よくて、自分も深海にいるようだった。

好きなジャンルではないけれど、観れて良かったと思える映画だった。
ryac

ryacの感想・評価

3.9
『タクシードライバー』×『オールド・ボーイ』×『ドライヴ』的なエッセンスを詰め込んだノワール。
フラッシュバックの演出や耳をつんざくようなSE、緊張感のすさまじいビートを感じる音楽など、とにかくオープニングからエンドロールまで、痺れるほどのカッコよさに満ちた映画だった!

ジョーはオールドボーイのオ・デスに次ぐハンマー使いとして名を残すでしょう……ホアキン・フェニックスの常軌を逸してそうな表情も最高。
Ryo

Ryoの感想・評価

3.9
彼は多分、人生の大半を、父親への怯えと、戦闘と、介護に費やしたのだろう。市井の人々の楽しそうな様子を目で追うようなカットが印象的だった。それで父親は乗り越えられなくても、何気ない少女の一言で、わずかに救われた気になるなんて、気の利いた展開ではないとは思うけど、やはりその気持ちが分かってしまう自分がいる。アメリカという国が持つトラウマと、その犠牲となったアメリカ人について、イギリス人の監督が表現しているという点が興味深い。クローネンバーグっぽい不気味なシーンの多くは、大したことはなかったが、ラストシーンは美しかった。そしてJohnny Greenwoodの音楽がカッコよかった。特にドラムの音。
duna

dunaの感想・評価

3.5
原題「you were never really here」がすべて。音楽と映像の構成がよかった。ちょいとグロい。
You Were Never Really Here というのが原題。記憶と想像と今がシンクロして、話が進むにつれて主人公の男の動機が見えてくる。映画「ウインド・リバー」と似たものがあった。

怖くて残酷でグロくて、なんとも言えない後味。哀しくも美しい場面もあった。
KyokaT

KyokaTの感想・評価

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2時間睡眠で見たせいで90分中20分くらいしか記憶ないからもはや見たと言えない
鮮烈な音楽で何度か目覚めて印象的なカットは覚えてるけど、なんの話だったかわからないからもう一回みます
いや、原題"YOU WERE NEVER REALLY HERE"て!
すべてはこのタイトルが物語っているのでは。
劇伴が付加価値以上だった…圧巻…
今更ながら物凄い映画を観てしまった気分
pecoo

pecooの感想・評価

4.5
ジョー(ホアキン・フェニックス)は、過ぎ去った過去に囚われて、自分の心の中に閉じ込められてる。
自分は無力な子供じゃない証明をしたい、って気持ちを行動の動機にするやり方しか知らないけど、今更考え方を変えるのは自己否定になる。これ以上傷付くのは絶対イヤだ。

ガーンガーンていうような破壊的なビートは、古い思考を壊したい願いのようで心地良いけど、哀しい。自分を責める方向へ向かってしまう。

ジョーはニーナに子供の頃の自分を見る。
特定の力に対して無条件で屈服してしまうような心理状態。
同じように過去の自分に囚われている誰かが、暴力を受け入れてしまうニーナに自分を投影して安心を得ているのか。

私たちはどこに行きたいか分からない、って気持ちを認識し合えたことが、未来に進むすごく大きな一歩だと思う。
相手に自分を見ることで、自分のことばかり見つめていた思考が、少し広がる。

空になったコップと向かい合った椅子に、穏やかさと希望のようなものを感じる。

何に心を動かされるかは、人それぞれだし、時代や場所によって対象は様々だけど、共感し合える人は必ずいる。自分を映し出してくれる仲間と、夢中になれることさえあれば、自由なのかな。
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