イタリア映画祭にて。
貧困層が住む町で暮らすフォルトゥナータ。
幸運という意味を持つ「フォルトゥナータ」という名前とは裏腹に、彼女は借金や子供の親権問題などで幸せとは程遠い暮らしをおくっている。
イタリアの眩しい太陽の下で繰り広げられるフォルトゥナータのダメ親っぷりに、観ていて心配になる。
途中まではフォルトゥナータに同情しかなくて、離婚間近の暴言夫にイライラしていたけれど、途中から夫の気持ちも理解出来るような…って感じでフォルトゥナータに疑問を感じてしまった。
お世辞にも良い母親とはいえないフォルトゥナータの行動にどんどんイライラ。
娘のバルバラが可哀想で見ていられなかった。
フォルトゥナータの幼馴染のヤク中の男の子と、その母親(昔は大女優で活躍し、今はアルツハイマー)のエピソードは良かったな。1番哀しかったけれども。
あまりにもリアルで生々しいダメ母作品。
こんな母親は世の中にたくさんいるんだろうな。
そう考えると、ご都合主義作品にならなくてすごく良かったと思う。
フォルトゥナータと娘に幸せあれ!