エマ・ストーンとレイチェル・ワイズが揃ってアカデミー賞助演女優賞ノミネート。そして主演女優賞に輝いたオリヴィア・コールマン。つまり、超一流俳優３名の緊迫感あふれる演技合戦を心ゆくまで堪能できる作品です。
３人の人物のキリキリと張り詰めた人間関係の機微、その変化が物語の主軸なので地味ではあるのですが、超豪華な美術・衣装・メイクによって感じるスケール感もたっぷりで見応え十分。情念に塗れた物語ですが、重すぎず爽やかに観れてしまうのは、そのスケール感ゆえかもしれません。
ヨルゴス・ランティモス作品を観ていると、映画が総合芸術なんだなと改めて思います。
