思えばこれまでも、この時代頃（18世紀～20世紀初頭くらい）のヨーロッパの貴族たちの映画を、いくつも見たけれど、中でもいちばん面白かったと思う。
まず映画として、すべてのカットが美しく見ていて飽きない。そして、シナリオ上の事象と、画面に映るものがすこしズレていることによって、やはり飽きないということと、そればかりかそのギャップによって、見る者に登場人物のパーソナリティが伝わってくる。
メインキャストを務める3名の女優たちの演技も素晴らしく、目が離せない。美術、衣装も美しい。見る者を、楽しませよう驚かせようという心が溢れている。とてもうれしい。
