この映画を観終わった後、すぐにWikipediaでアン女王の生涯について調べてしまった。やはり実在の人物を描いているのでベースは史実にかなり忠実。
わたしがこの作品で終始気になったのは宮廷内でのドレスの色で、この時代には黒が流行していたのか?そんな馬鹿な…と、何度も押し問答してしまった。
けれどあの白と黒のモノトーンのドレスこそが、彼女らの強かさや物語の不穏さを引き立てる最高のエッセンスになっている。アビゲイルが宮殿へやってきた際はパステルカラーの鮮やかなドレスを着ていたこともその対比だろう。
何を愛するか、誰を愛するか、複雑な愛の形。