ふじまき

ナチュラルウーマンのふじまきのレビュー・感想・評価

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)
3.6
課題レポート用。

トランスジェンダーは中身が別性だから、自分の身体に自信を持つのが凄く難しいんだろう。それでも女として着飾り堂々と振る舞う主人公だけど、中々ハッキリと自分の事情を説明するのはキツいのかな。受け入れてもらえないかもしれない怖さがあるのか。

偏見が拭えない人は仕方ないとして今は2020年。価値観を変えようともしない人がいるのは残念でならない。
男性同士のキスとか実際に見たら確かに違和感はあるし、受け入れられない人もいるかもしれないけど、それでも多様性を認めてそっとしておくのが最低限の大人の振る舞いなのでは。

自分が認めたくないものを否定するのは愚か者。逆に自分が何か人と違うところがあっても、とにかく自分を磨いて堂々としていることが大切だと思いました。

話の中身はあまりないから、映画としての評価は微妙。このようなジェンダーの悩み、社会問題が大衆に浸透したら、それを前提としてもう1段階オリジナリティのある作品が生まれてくるんじゃないでしょうか。今はただ日常の苦悩を描く作品が多い印象。もちろんそれも大事だけど、思考を更新したり、差別についてある程度理解している人にはもうお腹いっぱい。
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