記録
【🔥👊卍白黒ピエロ最強卍👊🔥】
声を大にして言おう。これはスプラッター映画であり、コメディ映画である。82分というお手頃な時間で、良質な笑いを届けてくれる怪作。常に漂う笑いの雰囲気、それに緩急が良く(やっていることはずっと一緒だが)、中々飽きずに観ていられる。
ずっと俺(ピエロ)のターンな映画、恐らく今作で1番楽しめたのは観客でも監督でもなく、アート・ザ・クラウンを演じたデイビッド・ハワード・ソーントだろう。他の映画を観ていてもそうだが、ピエロを演じている役者は生き生きとしている感じがあって結構好き。
ゴア描写はもう言うことなし、これやりたかっただけやろって思うくらい良かった。それならもう少し脚本に力を入れてくれ。
画面の色彩が寒色系なのが案外良かった、鮮血じゃなくて静脈血っぽくなってる血がリアリティ溢れる。
アート・ザ・クラウンのビジュアルがとんでもなく良い、ピエロといえば赤白のイメージだが、彼は白黒。こうすることでより表情が見えているようでよく見えず、心の裡を推し測ることができない。ピエロのデザインに今まで恐怖感を抱いたことがなかったけど、彼は初めて怖いと思ったピエロ。
アート・ザ・クラウンへの掘り下げがあまりにもないので、彼が何者か、動機が何か、どうしてピエロなのか、何も分からない。なんせ喋らないのである、言葉を発せるのかすらも定かではない。そういう謎が明かされていく要素が全くないからこそ、“理解しえない存在”としての怖さが際立つのかもしれない。人間が怖がることは、相手の何もかもが理解できないことや、何をするか分からないことだから、それを狙ってこの脚本なのかもしれない。
高身長で色白、寡黙でクール、それでいて茶目っ気があり笑顔が素敵、そんなイマドキ男子なアート・ザ・クラウン。たまに人を殺してしまうところもワイルドでカッコイイ…
映画ばかり観ていてモテない男子諸君、まずはアート・ザ・クラウンになるところから始めてみよう!これで君も女の子の注目の的!?
2023,258本目 9/30 AmazonPrime