続編も外せないが、この一作目だけでも十分に大満足させてくれる傑作。
主人公を含め、登場人物の誰もが意図していないのに、結果的にパーソナルな歴史改変をしてしまうというところが、“親ガチャ”なんて言葉が話題になる今、新たなインパクトを持つ気がする。しかし、マーティは親の不甲斐なさを嘆くのではなく、あくまで自身の才能を信じて、未来にチャレンジしようとしていた。
未来に戻って思わずズッコケてしまうマーティを、都合のいい未来に安住させず、さらなる冒険に送り出したのは、未来は自分で創るものだと信じる、アメリカンドリーマーの心意気だったのかもしれないね。