人生で一度、幼い頃に何度も見ていた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を劇場のスクリーンで観たい。そんな儚い夢を日劇で叶えてきました。思い返すと、親にマイケル・J・フォックスの格好良さを教え込まれ、まだ小学生の私は発売されたばかりの著書も読んでだいぶ刷り込まれていたのかもしれない。
大人になって久々に観た本作はやっぱり夢が詰まりワクワクして気づいたらエンドロール。の一方で、冒頭のシーンの作り込まれ方が素晴らしすぎてあの頃気づかなかった感動が増えていた。博士＝よくわからないピタゴラスイッチ的なマシン(思うと33分探偵のパロはこれ？)を長回しで撮り続けて、マーティが入ってきても足のみで姿をうつさない。最後の最後でスピーカーの前でギターをもったマーティが映し出され、バシッと決めた〜〜！！！物凄く格好良かった！！心が掴まれた！そして暴発して吹き飛ばされるオチつきが最高すぎて！もう！好きです！！まずピタゴラスイッチを成功させるのも難しいし、カメラワーク決めるのも時間かかるし、キャストスタッフでリハも大変だろうし、この最初のシーンにだけでもかけた労力が「よしっ、撮ってやろうじゃないか！」という宣言にもみえて「よしっ、観ようじゃないか！ハマろうじゃないか！」と観客も覚悟を決めて潜り込める。本当に好きです！
知ってる物語だし何度となくみてきたのに、童心に戻れる素晴らしい空間、マーティとドクの不思議な絆、ありがとうゼメキス！2015年はとっくに過ぎて今後どんどん過去になっていくであろうこの作品は次の世代に見やすい名作として今度も広まり続けて欲しい。
