usagipan

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。のusagipanのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

人生には三つの坂がある。上り坂と下り坂、そしてまさか。
絶対大丈夫なんて人生にはない。

優しい言葉が人を傷つける。

苦労して2人で乗り越えていけば気が付いたら2人は夫婦になっている。


たくさんの名言が散りばめられていた、、、😭

恋としての愛だけでなく、家族愛、夫婦愛、友愛、たくさんの愛に溢れた映画。

ポップな感じで日常が描かれていたが、見ていて考えさせられることが多かった、、

ポスターにもいるワニは作中でも重要な役割を果たしていたように感じる。
佐野の妻が言っていた閉じる力は強いが開ける力は弱い。これは人も同じで手を握る力は強いが離す力は弱い。

このことと結婚が重なっているように思えた。離れないようゴムバンド(=愛)で縛っておく。

そう考えると佐野夫は愛が浅いように感じたなぁ。妻が結局ホームランには届かなかったのは夫に気持ちが届かないとかいうものの表れかと。

結局、死んだフリから結婚についてどう連想したのかは明言されなかったが、最後の2人の笑顔から、死や別れを恐れるちえが安心できるような内容なのかなと考えた。

父との思い出のかくれんぼでは
探せば私は必ず見つかる。だから大丈夫。
と励まそうとしていたことから、結婚の契約の期限が迫る中、じゅんの不安を感じ取って元気づけようとしていたのだろう。

昨日まで元気だった存在が急にいなくなる。自分や大切な人が明日も絶対生きていられるとは限らない。そういった常に死が付き纏っているような映画でした。
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