daisukeooka

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。のdaisukeookaのレビュー・感想・評価

3.5
タイトルがタイトルだから、最初はまあわかる。そこから先の凝りようがスゴい。だからエラくシュールにトバした物語かと言えば、決してそうじゃない。
ちえ(榮倉奈々)は「言葉」を使わずに自分のやり方を突き通す。これ実は、じゅん(安田顕)のことをよっぽど信じてないと出来ないんじゃないだろうか。バカやってるようで、毎日が捨て身の賭けだ。
じゅんの立場になると「おれ何かしたかな?」という疑問が湧いてくる、それが日々積もってくる。和やかな見かけなのに、しばらくの間緊張感が解けないのだ。
スマートなようで実はシリアスな悩みを抱える佐野夫妻(大谷亮平・野々すみ花)が合わせ鏡になり、ちえとじゅんの間の仄かな緊張感とコミカルな探り合いが並走する。
ちえが地母神なんだよな。じゅんと引っ張り合って回る二連星。どう考えてもおかしい、でも惹かれる、そんなちえという女性を体現した榮倉奈々と作り手たちに感嘆するしかない。
言葉は大事。間違いない。でもそれ以外にもある。なんだろうそれは。それを二人で探し続ける。そんなパートナーが心から欲しくなる。