隣に越してきた奇妙な隣人との出会いと父親の愛人との密会を発見したことから動き出すトーマスの人生。
物語前半のトーマスの人生が動き始めるきっかけとなる隣人が発した
「人生は作為的でもあり無作為でもある。」
「人生は喜劇的でもあり悲劇的でもある。」
この二つの言葉がなぜか鑑賞中頭から離れなかった。
途中「どうしてこうなる?」って思ってしまいモヤモヤしてたけど、そのモヤモヤがすーっと消えていくような心温まる物語。
「事実は小説よりも奇なり」
という言い回しがあるけど、この映画が正しくそんな感じだった。
映画の中とはいえ、登場人物にとってはそれが人生で、その人生は思いがけないところで動いていくんだなと。
普通の冴えない青年だったトーマスが行動したきっかけは隣人の言葉だったけど、結局何でもいいから行動を起こさないと人生の歯車は回り始めないし、行動しない人生なんてきっと楽しくない。