オトナの階段をのぼる少年、ニューヨーク、詩の引用、タクシー、謎めいた隣人、父親の愛人、思い通りにならない女友達、サイモン&ガーファンクル。
雰囲気いい。ストーリーも最後までよくできていて申し分ないはずだけど、なぜだか軽い。足りない。
音楽のチョイスも良いはずだけど、使い方として印象に残るものではなかったです。
舞台のニューヨークはとても美しく撮れていましたが、作品のバックボーンでもあるアートはまるで形骸しかなくなったように見えます。そこにいる人たちは一様に着飾って見栄えは良いがどこか薄かった。
主人公も街の人たちもその喪失感感じてるならその深いところや悲しさみたいなものの表現がもう少し欲しかった。
それにしてもジェフブリッジスの存在感と声が素晴らしくて、冒頭の語りバックにニューヨークの風景を2時間みていたていたかったくらい。
観たあとの印象は良いです。ふと休日の空いた時間に観るには最高の映画だとおもいます。