mochikun

さよなら、僕のマンハッタンのmochikunのレビュー・感想・評価

3.2
マークウェブ新境地を開拓するも失敗、と途中までそう感じていたんですが、クライマックスからは非常に良かったです。

マークウェブはMVの監督時代から大好きで、フェイバリットムービー100を作るとしたら「500日のサマー」は間違いなく入るんですけども、どうやら恋愛は恋愛でも艶のある愛憎劇を演出するの向いていないんじゃないですかね。

劇伴でタンゴが使われていましたけど、ストーリーの内容からいってハマっているんですが、使い方がベターというか、最適過ぎてつまらない。
あと、主人公とケイトベッキンセイルが知り合いの結婚披露宴でイチャつくシーンも、チュッチュしている映像ではなく、招待客が踊っているところをインサートしてましたが、それって手垢つきまくった演出で、教科書を見ながら作りましたって感じでスゴく退屈でした。

途中まで主人公が父親に対してある種の復讐をしている話だったのが、クライマックスあたりから「みんな実は良い人でした〜」のせいで、ちょっとサスペンス感あったテンションなんだったんだよと。
そういうこともあって全体的に中途半端に感じました。

全く同じストーリーをノアバームバックが監督してたら、かなり面白くなっていたんじゃないでしょうか。

あと、これ極めて個人的な好みの話なんですが、よく男女がセックスのあとにベッドの上で仰向けになって寝ているシーンあるじゃないですか。そのときに女の方が胸のところまで掛け布団かかってるのに、男は乳首丸見えで布団をかけてないパターンありますけど、あれ本当に嫌いなんですよね。なんか不自然ですし、なによりオッパイ見たいじゃないですか。
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