みおこし

春の女神のみおこしのレビュー・感想・評価

春の女神(1934年製作の映画)
3.8
豊かな自然に囲まれた春の訪れを讃える美しい女神。そんな彼女を見初めたのは地獄からやってきた悪魔だった。嫌がる女神だったが、悪魔に強引に連れ去られ無理やり妃になるよう命じられ...。

過去鑑賞。個人的に何度観てもグッと来る、ディズニー短編の中ではかなり最初期の作品。でも84年前の作品だなんてとても信じられない...!
とにかく心洗われる純真な女神の美しさは言わずもがな、この数年後に発表される『白雪姫』を彷彿とさせる動物たちや小人たちの姿の愛くるしさ。悪魔と地獄の描写も秀逸の極みで、『眠れる森の美女』のマレフィセントを囲んで歌い踊る悪魔たちのシーンにきっと影響を与えたはず。

尺としては10分も無いのに、なぜこの世に春があるのか、そして春はなぜ年に一度なのかという意味を教えてくれる名作。
この歳になっても、あの女神の涙を見るたびにこちらまでウルっとなってしまいます...。
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