ジャッキーケン

ニュー・ジャック・シティのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

ニュー・ジャック・シティ(1991年製作の映画)
4.0
ウェスリースナイプスがクラックキングになりニューヨークに帝国を築き上げ「スカーフェイス」のように駆け上がり墜落までを描いたリアルガチ・実話スナイプス!

89年ニューヨーク
格差は広がり、街に麻薬が溢れ、クラックベイビー誕生という負の歴史を闊歩する時代、ウェズリースナイプスは12歳からドラッグを売り捌く経験と仲間がクラックの製造と販売の提案を快く受け入れたスナイプスらギャングはアパートを占拠しクラック工業を作り富を築き上げていく!

この映画、ウェズリーがトニーモンタナのように駆け上がる成り上がりとスナイプス帝国を潰そうと奮闘する麻薬捜査課の潜入と衝突が描かれるから二重の面白さがある

ヤク中のクリスロックが人生のどん底に彷徨う中、因縁の警官が手を差し伸べ中毒を克服し潜入して恩返しをするロックパートは熱い
だがそんなロックが常にクラックと隣り合わせで吸うか吸わないか葛藤しつづける描写はハード

いつだって死と隣合わせであるギャングスター物語、最後に終止符を打つ人が伏線に伏線を張ったあの人だったのが個人的にすげぇスカッとした。裁判なんて役にたちゃしねえ、このアメリカではな!
その尖った鼻にストレートパンチを浴びさせるラスト
悲痛で爽快

ノーアクションのスナイプスだが役者レベルとしては最高点に達してる隠れた名作だったし「スカーフェイス」好きは見るべき