親友

バグダッド・カフェ 完全版の親友のレビュー・感想・評価

3.5
「ごめんください!どなたですか?ジャスミンです。お入りください、ありがとう」

生きたくなるし、死にたくなる。
抱きしめたくなるけど、突き放される。
本当に好きなら、嫌われても平気。

「だ~れ~が~じゃ!ど~してじゃ!な~ぜじゃ!」

寂しさの中に本当の笑顔が在った。
にぎやかに何かが失われる気がして。

「俺は怒ったら怖いぞ!というのはな、こう見えても学生時代はピンポンやってたんや!」

感情、矛盾、なんで怒ってるんだっけ?
汗か涙かわからない。
上か下かもわからない。

「おっさ~ん、おっさんアホか、アホかおっさん、おっさん、アホかぁ」

懐が広くて、溶け込んでいく。
包容力はあっても、答えはない。
苦くても甘くても、味は在る。
濃いか薄いかは、匙加減。

「ドリルすな。すな。すな。すな。つま先、顎、脇やめろ~!ドリルせんのか~い!」

考えてみたり、
考えるのをやめたり、
怒りをウィットに乗せてみたり、

「頭スコーンと割って脳みそストローでちゅーちゅーしたろかホンマァ!こわかったぁ」

最後は分かっててもズッコケる。
吉本新喜劇に本質は似てる。
観終わった後、すこーしだけ、前を向ける。

「よーし、今日はこれぐらいにしといたらぁ」

ずこーっ!
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