連続でジョン・ブラーム監督による、R・チャンドラー原作、
フィリップ・マーロウ探偵【ハードボイルド・サスペンス】。
OPの軽快な劇伴で始まり、フィリップのモノローグと共に
依頼人の屋敷に向かうテンポの良さで本作の軽快なフット
ワークが約束されたようなもの。
依頼人の電話の声で決めたという女好き軽めのフィリップ
(ジョージ・モンゴメリー)のキャラと、彼の期待を裏切ら
なかった美人秘書デーヴィス(ナンシー・ギルド)の登場で、
観る者も浮かれる。
依頼人がデーヴィスでは無いのにガッカリするも、早速
ナンパ気味の軽さを見せる。
依頼人は、堅物マードック夫人で、世界に2枚しか無いコイン
が金庫から盗まれ、犯人を探して欲しい、金庫を開けられる
のは秘書デーヴィスと息子のレスリーで、単純な事件に思え
たが、、夫人と馬が合わず、依頼を断りそうになるも、
デーヴィスへのよこしまな【下心】で何とか依頼を承諾
する…。
↓
デーヴィスは、【◯◯恐怖症】のようで、それにつけ込んだ
フィリップが恋の手ほどきをと、、イヤラシイ。
夫人も秘書も息子も何か含みがあって怪しいという設定が、
唆られる。
無駄も無理も無い脚本(広げ過ぎて無い)とテンポ、カメラも
絶妙にマッチしている印象。
程よいピンチもあって、電◯を利用して切り抜けるのが
良かった。そして、デーヴィスの黒ドレスでの【色仕掛け】
で迫った行末の手ほどきロング◯◯は、一際エロい。*
コインは、ある物(証拠品)との取引に発展し、それが興味を
惹き、クライマックスまで引っ張り、、
ラストにどんでん返し‼︎(真相は地味)
犯人の犯行の説明(辻褄)或いは回想で見せる、が抜けて
いる為、そこは説得力が無い。
彼女から、、2人の締め方も実に洒落ている。
*ジョージは、ナンシーとの濃厚◯◯で、本当に【骨抜き
メロメロ顔】になっていたのは演技では無いであろう。