わんだふる

折り梅のわんだふるのネタバレレビュー・内容・結末

折り梅(2001年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます


「家族の中の孤独より、一人の孤独の方がいい」

この言葉刺さったなぁ。
孤独って本当につらい。
周囲に人がいたとして、理解されていないと思える状況の中に置かれる苦痛。
心を開かなければ理解されることも難しい。
けど認知症があると記憶の欠落や物忘れ、それらが周囲を混乱に導く。

相手は変えられない、自分が変わるしかない。
この根底がある中でその障害となるのが認知症の症状たち…。
わかる、わかるよ〜。
認知症の人も辛いし、関わる方も辛い。

ある家庭の中の認知症を持つ人への関わり方…という点でとても綺麗に纏められていたし、本人や家族の葛藤もわかる。
認知症を持つ方との関わり方を教えてくれる作品として見るならほんと良作。

エンタメではない。
学習資料って感じだな。
吉行和子さんの認知症を持つ方の演技はリアリティがあったと思う。