バートロー

ロマンティックじゃない?のバートローのレビュー・感想・評価

ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)
4.0
『魔法にかけられて』や同監督作の『ファイナル・ガールズ』のような特定ジャンル世界(ラブコメだらけ世界)にラブコメヘイターの主人公が迷い込んでしまうラブコメ・コメディ。あるあるを逆手に取ったギャグは 『ショーン・オブ・ザ・デッド』『タッカー&デイル』のごとくキレキレ。現実世界では自己評価低めで雑に扱われていた主人公が街を歩けばイケメン富豪と出会い惚れられてしまうなど、オーソドックスなノリのギャグからPG13設定まで面白おかしくしてしまう気の利いた感性に唸ってしまう。そんなラブコメテンプレを下地にしつつも、幼少期から自信が持てなかった主人公のラブコメ世界を通して行きつく先が、恋愛対象トロフィーではなく本当に大切な物なのがまた良い。ここ数年の、みんな自己肯定感MAXに爆アゲして行こうぜトレンドとばっちり噛み合いその最新版を提示してくれる素晴らしい作品だと思う。「ぽっちゃりした自己評価低めの女性が頭を打ったことがきっかけで自己肯定感に目覚めていく」ってほぼほぼ『アイ・フィール・プリティ! 』と同じだが、ヤダ味の少なさからも私は断然『ロマンティックじゃない?』派。人生爆アゲしていきましょう。