Amazonプライム配信終了駆け込み企画、「修羅がゆく」マラソン。本作は舞台が北上して北海道へ。本郷(哀川翔)がかつてお世話になった地元の親分が難儀して介入パターンでありますが、前作で関西光和会会長(藤原喜明)を討ち果たした伊能(萩原流行)が自身の会長就任のために集金強化。北海道の破綻間際の銀行にリゾート計画への融資を実行させて銀行に今ある一兆円超えの資金を根こそぎ頂こうという計画を立案。今、倒産したら一、二億しかもらえない頭取に二百億円裏で渡すと揺さぶりをかける。
また、同地では伊能の息がかかる猪熊組が地元の富塚組組長(川地民夫)を襲撃。見舞いに訪れた本郷は同組長から血気盛んな息子・旭(石橋保)への教導を頼まれる。旧知の若頭補佐(梅沢富美男)との旧交をあたためる本郷だが、旭が猪熊組のシステム金融に引っ掛かった幼馴染み(森山祐子)の父親が経営する牧場を守るべくいざこざ(このシーン、ギターを抱えた小林旭が出てきそうなくだりでありました)を起こしたりで抗争に介入することに。
前作の関西光和会会長(藤原喜明)暗殺のくだりがいくらなんでも荒すぎていささかげんなりの出来だったのに比して本作はお馴染みの地元の組織救援パターンプラス伊能の会長就任への軍資金画策という要素が加わり復調。
キャストも若き日には日活アクション映画の渡哲也主演の「野獣を消せ」のニヒルなバイカーが印象的だった川地さんにはじまり、テレビドラマ「アリエスの乙女たち」が初見、Vシネマシリーズでは「本気!」主演の石橋保、雨宮慶太監督作「ゼイラム」での活躍が印象的だった森山祐子とストライクゾーンにビシビシな配役。さらに地元の組長の若頭補佐に梅沢富美男、その妻に深作欣二監督版「魔界転生」では細川ガラシャを演じていた佳那明子。
猪熊組組長役の内田勝正、この顔は見覚えあるよなというベテランの悪役俳優。終盤では五円玉を連ねて作った防弾着も披露(映像化ではおそらく初めて見た)。
伊能の融資持ち掛け話に曖昧な態度の銀行頭取が喰らわされるのが深作欣二監督「北陸代理戦争」由来、最近では北野武「アウトレイジ最終章」で披露された首だけ出して埋められた挙げ句にという強烈すぎる制裁なのも日本映画史暴力史上語り継ぎたいよなと思った次第でありました。
そして、この鑑賞日時点で配信終了まで残り3日であと、残り4作。まあ、行けるかなという見込みが(爆)。