テリー・ギリアム監督の作品は絶対観たい映画の一つ。やっと観た…
ポスターだけ見ていてストーリーおさらい無しだったので、誰もが知るドン・キホーテのお伽話自体を映画化したのかと勝手に思っていたら、邦題に"テリー・ギリアムの"が付いた理由がよく分かりました。
夢だと分かっていながら自分が何者かになれる理想を追求した夢の中でしか生きられなかったり、夢を追いかけているうちに、いつのまにかその夢は利益や権力に姿を変えてしまっていたり…
だけど夢のような現実は容赦なく襲いかかってきて、夢と現実の狭間でもがくうちに、気がついたとき自分が立っているこの場所は夢なのか現実なのか…
そんなあべこべな世界観が素晴らしい脚本とスペインの情景豊かな画で爽快感を感じる程に展開されていって、１人で映画館に行っても爆笑してしまうユーモアもあり。
テリー・ギリアムの狂気、今回も傑作でした。
きっとテリー・ギリアム監督は狂気という名の夢と現実の狭間をどちらに転ぶことなく今も歩き続けてるんだろうな…
アダムドライバー が世に出たことがこの作品を完成させた一つでもあるような気がします。
カイロレンはあまり魅力ないけど、マリッジ・ストーリーや本作のアダムドライバーは魅力が溢れまくっていると思う。
決まってないけど何か映画観たいなって思ってる人に今、全力でおススメしたい映画です！そしてストーリーの予習はせずに観てみてほしいです！
