テリー・ギリアムのドン・キホーテの作品情報・感想・評価

上映館(6館)

「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」に投稿された感想・評価

buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
思ったより面白かったし脚本がどんな変遷を経たのか気になる…。
ていうか今公式サイト見たらあのドキュメンタリー以降も色々あり過ぎててウケた。
何もない平地かと思ったらすぐ横に風車があったり狭いとこ落ちたかと思ったら広かったりとかそういうのの度にイヨッと言いたくなる。
しかしギリアムのなんでも白人男性のせいにしやがって的発言を見たあとだとヒジャブ見た瞬間テロリストだ!て言うのとか笑えないていうかムカつく…。
hosi

hosiの感想・評価

3.4
‪‬‪アダム・ドライバーがひたすらかわいそうで様々な表情が見れます。‬
‪髪型可愛かった‼︎
‪構想30年…アダムの魅力たっぷりの作品ですが、ジョニーデップやユアンが演じていたらどんな作品になっていたのかなと…‬
‪原題の『ドン・キホーテを殺した男』にすべき。‬
一瞬面白くなるかも!というのシーンが序盤にあったけれど!!
12モンキーズ好きだったから残念。
さて、貴方はどう観る?

2020.4.1 於 UPLINK吉祥寺
ギリアム映画でした。アダム・ドライバーの役をジョニー・デップがやっていたら?どう考えても全くの別物になっていたでしょうね
テリーギリアムが自らのサグラダファミリアをついに完成させた。

テリーギリアムといえば、箱庭型の独自な世界観でカルトを集めるダークな風刺コメディ作家。 と、彼の作風は、稀有っぷりを極めた出色で孤高のギリアムワールドを確立しているのだが、制作現場は地獄の黙示録並に、トラブルとの死闘だった。
クライマックスを巡りバトルオブブラジルと化した『未来世紀ブラジル』、ダークナイトのせいで、主演ヒースが死んだ『Dr.パルナサスの鏡』制作費を巡り映画監督トラウマにまで、陥れた『バロン』だったりと、トラブルファイターなギリアムは、ライフワークとして、ひっそりサグラダファミリア映画を着工していた。

自分も約10年ほど前に、未来世紀ブラジルを鑑賞しぶっ飛ばされて以来、ギリアムの寓話型世界観、そしてそこから紡ぎ出される、"楽しめるフェリーニ "系な現実と現実以外のなんちゃらが地続きなカオスワールドに夢中になり、その頃から未完のドンキホーテ映画というもの自体存在していた。

そして、問題のギリアムのサグラダファミリア、実際に見てみると我々はピサの斜塔さながら、今にも傾き倒れるのではないかと思うグラグラな建築内部を彷徨っているような感覚の傍ら、なんか物凄いメタフィクションの領域に足を踏み込んだような怪作に仕上がっていた。
そもそもドンキホーテ原作自体、『ネバーエンディングストーリー』の原作さながら、超メタフィクションな構造で『ドンキホーテ映画』としては、究極なのかもしれない。


そして、本作は観ての通り、映画監督が主人公というプロットで、8 1/2同様『テリーギリアムのドンキホーテ』というより『テリーギリアムがドンキホーテ』な作品だ。

騎士道ブックを読みすぎて、自らを騎士ドンキホーテと思い込んだ中年が大冒険に出る原作を、本作は過去にドンキホーテ役を演じ、役が抜けなくなりドンキホーテと思い込んだジジイと、ドンキホーテ映画を過去に撮影した監督が再開し、お馴染みの現実と虚構の狭間なギリアムワールドで、ドンキホーテな大冒険を繰り広げる。

それは、ライフワークとしてコツコツ創り上げた、テリーギリアム監督の姿がまるで、風車を巨人と思い込み突進するドンキホーテのように見えてくる、メタフィクションインメタフィクションへといざなわれるのです。

こう言うと、大傑作に聞こえるが、残念なことに、自分にはかつてのようなテリーギリアムのマジックは、効果がなくなっていました。

『ラスベガスをやっつけろ』を最後に2000年以降は、ギリアムがギリアムワールドに自己陶酔し、物語を物語れなくなったのではないか? 画だけ芸術でストーリーテリングがグラグラになってしまった監督という口なので、個人的には"いつもの絶不調なギリアム作品"という印象です。
もちろんフェリーニ 、ゴダール等も後期はストーリーがあって、ないような作家となったが、ギリアムの場合脚本のブラッシュアップ等で"正統なストーリーテリング"を行う次第で、ブラジル級の傑作が生まれそうな予感を感じる。
本作もそうだが、"非常に惜しい"勿体なさを感じるのだ。

しかしながら、ギリアムの凝りに凝った世界観には圧倒もされた。 マットペインティングでしか表現できないゴシック世界を、セットによるトンデモない美術やディテールで動く絵本の如く創り上げ、更にテリーギリアムにとってのドンキホーテであるジョナサンプライスをドンキホーテ役に添えた、イースターエッグでファンを喜ばす。

メタフィクション的な観点から言っても、確かにこれは「映画とは何か?」ならぬ「物語とは何か?」といった領域の物語論のお話だったりもするのだが、先日リバイバルされたデニスホッパーの『ラストムービー』の方がよほど見応えある映画論映画だった。

しかしながら、現実と虚構が狂うギリアムワールドは今回ばかりは訳が違い、ガチな30年掛かりの映画製作を自伝的に同化させた、幻想チックなドキュメンタリーのように見えてくるという、他の作家には真似できない離れ業をやってのけたのだ。

これは明らかに、映画史に残る『訳あり映画』として大事件に間違いなく、恐らく後々にパワーを発揮するタイプのカルトになっていくかもしれない。
ギリアムもそろ、作家性を大フィーチャーしてくれるNetflixで映画創作を行なっては?
teppei

teppeiの感想・評価

4.0
20年前のドキュメンタリー見た後なので、完成してるだけで感慨深かった。
ぺん

ぺんの感想・評価

4.2
テリーギリアムの執念が遂に実現。
観る前はもっと無茶苦茶な内容かと思っていたけど、割と筋は通っていて分かりやすく纏まってる。
ダメ男をさせても味のあるアダムドライバー、ジョナサン・プライスの愛嬌あるドンキホーテは面白いコンビ。
スペイン語で始まった映画なのに、力技で英語に変えちゃうシーンは吹いた。

原作でもこの映画でも、どこまでも純粋で底抜けに前向きなドンキホーテ。
側から見ると映画製作に狂わされた人生は、映画と共に生きる喜びもいっぱいだった、気がする。
この映画はテリーギリアムそのものなのか。切ない後味でした。
タイトルに惹かれて観ました。
何が何だかよく分からなくて、私は今何を観ているんだろう?という気分になったけど、それはそれで楽しかったです。笑
yamasin

yamasinの感想・評価

4.3
テリー・ギリアム監督執念、渾身の一作に違いないが、その内容は驚くものでした。何度も軽く時空を飛び越え(いや、超えてない!?)全く先の読めない展開。ドン・キホーテはもはや二の次!? いや大活躍するのだが・・・。素晴らしいロケーションと撮影も流石です。泥まみれになってアダム・ドライバー熱演、ジョナサン・プライスも貫禄漂う名演です。全編ギリアム節全開、こんな作品はギリアムにしか作れないでしょう。公開当時は迷走するレビューにも戸惑い見送ったけど、近所のアートシアターで公開されて足運びました。ギリアムファン(特にブラジル、バロン、パルナサス好きの方)なら必見の一作でした!!
まりん

まりんの感想・評価

3.8
ドンキ・ホーテの呪いだな‥新しい宿主に伝染って決して滅ぶことの無い。

Jonathan Pryceが流石。
平凡な靴職人から、ドンキ・ホーテになり切ってからの変貌。充足した表情が見事。
退屈で傲慢な汚れた大人になっちゃったトビーには、刺激的過ぎたかもね。
思わぬところで過去の自分と遭遇するのは、痛い。

ドンキ・ホーテであろうとしている老人を笑う現代人たちは醜悪で、彼自身があの中で一番幸せに見える。
そして、女性陣が綺麗だなぁ~
>|