井葉

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結の井葉のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 1から10まで全部面白い!
ジェームスガンって元々こういう人だったわ!と思い出した。ディズニーでは出来ないことを何でもやれる!!っていう監督の解放感、自由を感じた。

 単純に絵的にカッコいいし、キャラも一人一人魅力的。ほんとにジェームスガンはキャラの魅力を引き出すのが上手い!的確な会話でキャラ達のバックボーンをサラッと説明し、そんな背景を持つ者達が合わさるとさらに熱いっていう描き方が本当に上手い!!
 全員が一癖あるキャラであるのを逆手に取った先が読めない、誰が何するかわからない展開でありながら単純明快でわかりやすい話運び。
 絵的にも話的にも、さすがの面白さなのだけど、もっと根本の部分がこの映画の魅力なのだと思う。

 今日は本作を観る前に別の映画を観たのだけど、それは作り手が語りたいことは特になく、ただ依頼されたものを職人的に作っただけという印象だった。
 それに比べ本作は違う。こっちも元々は依頼されただけなんだろうけど、やりたい事、描きたいこと、伝えたいことのビジョンがジェームスガンにあるのが手にとるようにわかるし、悪ふざけしつつもやっぱり真摯に頭捻って時間かけて作られてるのがわかる。
 誰にも注目されてなかった小さな者たちが集まって巨大な者を倒す。その単純明快なあがる展開に泣いてしまった。
 こういう魂の入った映画はやっぱ面白いですよ、そりゃ。

 露悪的なゴア描写に、おふざけ、なのに最後は熱い展開でホロリと泣かす。映画として楽しすぎる!!なんだかもう幸せでした!!
井葉

井葉