『スーサイド・スクワッド』の看板に偽りなし!死にまくりでぶっ殺しまくり!続編の展開がどうとかケチくさいこと言わずにバンバン死なせちゃうのが実に清々しい。そして沸き上がる大爆笑、めちゃくちゃ面白い!
ディズニーから解雇されたジェームズ・ガンにワーナーが製作の全権を委ね、それに対して好き放題にやりたいことを炸裂させて応えた監督、まず背景にあるストーリーに胸が熱くなる。カムバックできて本当によかった。
怪獣も戦場もお花畑も全部乗せしたアクションムービーとしてのハイクオリティぶりもさることながら、作品に込められたメッセージもしっかりしていて、社会から黙殺されてしまうようなはみ出し者たちが連帯し、制御不能な馬鹿でかいモンスターに立ち向かうのを見てると、問題解決って結局こういうことなんじゃないの?と思う。多様性の実現はフェアな土壌をつくるということでもあるが、単一の考え方や価値観だと見逃してしまう答えがあるので、より多くの選択肢を持っておくためにも目指すべきもの。重火器でも特殊能力でも倒せないけど、アイツになら倒せる。
社会的弱者に対して生産性が低いだとか社会貢献してないだとか騒ぐクソみたいなヘイターたちに、仁王立ちで中指おっ立てる傑作。人はただ生きているだけで素晴らしい(それにしても、あの人の、あのシーンでの登場は、おいしすぎ、、)。
いつもながら、選曲も最高。