1より2のが好き。なぜならちゃんと悪党が悪党だった。一般人も悪党も平等に、儚く、理不尽に突然死んでたから。いやほんと、命の重さが羽より軽かった。ネームドキャラだからって油断できない。流れ弾で死んでしまう。
人が死んだ時、しっかりご遺体を写すタイプの映画って、低予算のB級映画の特権みたいに思ってたけど、こんな超大作の土台で人の切断面が観れるのはなんだか新鮮な気持ち。
美術や衣装は、2より1のが好き。ハーレイのあの薄汚れた長袖Tシャツは天才だった…武器が曼荼羅のように散る映像も最高だった。
以下ねたばれ↓
一番好きなシーンは、拷問うけて気絶したフリしたハーレイが、敵の首に足を絡み付けて殺すシーン。
足でホールドして、腕の力だけで持ち上げるなんて、なんて素敵…!
足で鍵を取るシーンもすき。
んで、一人でさくさく花びらをまわせながら脱出し、助けに来た仲間と建物の外で合流。「わたしをたすけにきてくれたの?」って泣きそうにするところ。すき。
あとはブラッドスポートのヒーローランディング。怪獣を閉じ込める塔が崩壊して、落っこちてしまう。なんとか着地したと思ったら、また足場が決壊して一階下へ、下へ段々と落ちていく。
ラットキャッチャーとピースメーカーの元にたどり着く頃には菱餅みたいになってるところ好き。
「良いもの(ヒーローランディング)は何度やっても良い」とはこの事か。
あ、あと、ピースメーカーの白ブリーフ、「白はキモい」ってブラッドスポートに言われたのに対して「レイシストめ」って返したのも好き。
ブーメランとポルガドットの事、凄く好きだったんで流れで死んでしまって、ああ、口惜しい…と思ってしまった。でもまあ考えてみたら彼らもヴィランなりに、流れでその辺の人の人生を終わらせてきたんだろうね。そう思えば、死のシーンが2秒くらいなのも、理不尽では無いのかも。そう思おう。
一緒に行った友達はひたすら、「ザボーイズ思い出した。ずっと思い出してた」って言ってた。