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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のutakoのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

DCコミックスの人気ヴィランたちで結成されたアンチヒーロー・チーム【スーサイド・スクワッド】の活躍を描くアクション・アドベンチャー大作。
南米のとある国家が反逆を企てている事を掴んだアメリカ政府は、凶悪犯罪の受刑者に10年の減刑と引き換えに過酷なミッションを課す。ジョーカーの元恋人ハーレイ・クインやスーパーマンを瀕死に追いやったブラッドスポートを含む14人の極悪人たちが、二手に分かれて敵国に侵入する。(あらすじ引用)

この「パンク」味、堪らなく好き!!
MCU『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでも思いましたが、キャラの魅力を最大限引き出し、個性バラバラぐちゃぐちゃになりそうなクセモノ群像を緩急と捻りのある構成で、面白く解りやすく笑いあり涙ありにまとめ上げられるのって、ジェームズ・ガン監督ならではだなー、右に出るもの居ないなーと、あらためて。

極悪ヴィラン集団なので、人格などなにぶんゲスい奴等だったりするわけですが、下ネタ、ブラックユーモア、グロさが炸裂していても、決して下品になりすぎないのが「ジェームズ・ガン」マジック。「ワルだが優しい」「おバカだけど強い」「キモいけど可愛い」とかのギャップ萌を踏襲しつくし、スタイリッシュかつ、オシャレでカッコイイ仕上がりに出来るのも、監督ならではなんじゃないでしょうか。

日本の特撮スキーな監督が、遊び心いっぱいに楽しんで創ってるのが伝わり、細かすぎる拘りに今作も唸りましたが、人間のエゴが交差し殺伐としていく展開にありながら、話が進むにつれ人ならざるキャラたちにはキュンキュン癒されていくのです。ナナウエ、セバスチャンを途中から全力で応援しちゃってました。ウィーゼルに関しては掴みとオチが秀逸で、こんなに声を出して笑ったのは久々かもしれない(笑)
ちなみに、ナナウエの声って、スタローンなんですねw

ガーディアンズ同様、使用楽曲への拘りもバリバリ感じまして(監督自ら選曲してるはず)、総合的にホレボレしちゃう痺れる作品で大満足です。
続編あるといいなー。

俄然、ガーディアンズ3が待ち遠しくなったのは言うまでもありません!!
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