ピカル

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のピカルのレビュー・感想・評価

4.0
はじける頭、ちぎれ裂ける四肢や胴体をこれだけ見せられると、何というか、次々、ガラスをたたき割っていく爽快感がある。人の形をしたリアルな血糊やゼリーの入った風船を割っているようなスカっと感だ。失われた生命への感傷とか、罪悪感とか一切要らない。仮面ライダーが、ショッカーの死を悼まないように。ハーレイクインが快楽を得た後の銃を撃つ迷いの無さ、拷問から抜け出す時の身体能力と闘争本能、ただただ明るい。アメリカと世界を守る正義、サメ男とネズミ女との友情、憎むべき母の幻影と戦うカラー湿疹男、父と娘の葛藤と尊敬、その父とネズミとの交流など、描かれたテーマも盛りだくさんであぜんとした。大した映画だ。その創造力を讃えたい。
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