チエノスケ

世界で一番ゴッホを描いた男のチエノスケのレビュー・感想・評価

4.5
20年ゴッホの複製画を描き続けた男。
夢にまで出てくるほどの敬意。
憧れだったオランダ、フランスへ。
アムステルダムで自分の絵が何倍もの値段で売られている。
ゴッホの原画を見て、ゆかりの地をまわって、感動、嬉しさ、ショック、迷い…複雑な心境。

ゴッホの作品は鑑賞するだけでもパワーをもらえる、持っていかれるというのに、あんなに毎日ゴッホの絵と向き合って20年も描いてたら、引き摺り込まれるんじゃないかと思う。その状態で本物を見てしまったら…私には想像がつかない。

自分は芸術家か、画家か、職人なのか。

主人公のシャオヨンとその周りの人達が人間味があってすごく魅力的だった。祖母の自画像、特に故郷の石畳の路地の絵、私にはかなりグッとくるものがあって、ちょっと感極まってしまった。

ゴッホを巡る旅、死ぬまでにしたい。
チエノスケ

チエノスケ