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バンブルビーのEllipsisのネタバレレビュー・内容・結末

バンブルビー(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

これは泣いた。もうガチ泣きでした。
小学生の頃からトランスフォーマーで遊んできたけど、「バンブルビー」は僕がずっと観たかったトランスフォーマー映画でした。

トランスフォーマーと言えばマイケル・ベイを監督に据えて5作品が作られてきたけど、映画としての出来は誉められるものではなかったと思います。(個人的にはベイ大好きですし、アクションの迫力とキレは別次元の完成度だと思っています)

ですがトラビス・ナイト版は違います。ドラマ面が主人公にしっかりとフォーカスされ、感情の高鳴りに呼応するようにアクションが展開されます。

ベイにありがちな、「皆が何をやってるか分からない」感は皆無。
シンプルになったトランスフォーマーのデザインの恩恵もあり、とても見やすいアクションシーンとなっています。

またベイが疎かにしてしまったトランスフォームというギミックも戦闘描写にしっかりと活かされており、この点ではベイをも越えるセンスを感じます。
アニメーション作品を監督したナイト監督だけに、絵で伝える、絵で楽しませる部分も素晴らしいのです。

最もよい点は、今までのどのトランスフォーマーよりもストーリー性とメッセージ性に長けている部分でしょう。
父の死を乗り越えて家族の元に帰っていく少女の成長を、瑞々しく捉えています。

日本語版では字幕が出るか分かりませんが、去り行くカマロのミラーには「ミラーに映る物体は、実際には見えている場所より近くにあります」と表記されています。
(アメリカでは安全面からこの表記が義務付けられる)

世界を救え!!という今までのベイ版トランスフォーマーとは全く違うアプローチがここで結実していました。

大好きだったお父さんも遠くにいってしまったようで、いつも1番身近な心にいるということ。
心が離れたように見えても、いつも家族(ロン含む)は自分を気にかけているということ。
それはきっとバンブルビーも同じ。孤独の中で親友を得て、また戦友と闘いに戻っていく。

目に見える以上の力がチャーリーやビーや家族を繋げているのです。
これぞまさにトランスフォーマーシリーズに受け継がれる「モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ」の精神ではないでしょうか。
文句なし、涙涙の傑作トランスフォーマー映画の誕生です。

ちなみに僕はヘイリーちゃんが大好きなので、とても楽しく観れました。この映画のヘイリーちゃんがまた…もうかわいい!もう!!かわいすぎかよ!
自分は「トゥルー・グリット」で心を奪われて以来、歌手デビューの際にはしっかりと彼女の曲をDLし、海外でヘイリーちゃん似の女性を見かければ必ずナンパするなど、変態じみた目線で彼女を見守ってきました。
そんな僕が太鼓判を押すスーパーかわいいヘイリーちゃん映画、ぜひご覧になってください。
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