『毒を抜かれた綺麗なトランスフォーマー作品』
つまり、ルパン三世シリーズに例えるならば、『カリオストロの城』
シリーズの主流とは異なるけど、それでも愛されるような作品、それがまさに今回の『バンブルビー』だ。
実写映画のトランスフォーマーシリーズはマイケル・ベイ監督の色が濃く、
癖のあるキャラクター、過激な爆発シーン、ちょっと下品な表現が盛り込まれているが、今回のバンブルビーはそのような要素が一切無しで、万人受けしそうな表現になっていた。
家族の中に居場所がない主人公チャーリーが記憶を無くして孤独なバンブルビーと出会い、その生活に色を取り戻していく過程のお話といった王道の設定を使いつつ、他の作品の二番煎じにならない脚本の腕はすばらしいと思う。
この作品からトランスフォーマーシリーズに興味を持った人は、過去作を見るとかなりのギャップに衝撃を覚えるので要注意。
余談ではあるが、かなりのＴＦファンの自分とその周辺の盛り上がりがとてつもなく、てっきり一般の人からも注目されていると思っていたが、
蓋を開けてみると意外と興行成績が振るわなそうな感じなのが残念。
周辺の映画館では公開1ヶ月を待たずに上映が終了。ちょっと悲しい。
