撮られたら死ぬ、呪いのポラロイドカメラにまつわるティーンスクリーム物。
主な撮影地はカナダの港町ダートマス。雪の積もる小さな商店街や、薄暗い雪空にけぶる湾岸の橋がとても美しい。特に印象だったのが、冒頭の主人公がアルバイト先のアンティークショップから自転車で帰宅する場面。坂の多い街並みや、巨大なアンガスLマクドナルド橋を見上げる住宅地など、町の地形的な特徴がわかりやすく切り取られていた。
本編は学校のカフェテリアや病院、警察署のオフィスのようになんの面白みもない場所が舞台になる場面が多く、絵的な面白みに乏しい。また恐怖シーンも真っ暗で何が起こっているかわかりづらい屋内ばかりで、非常にわかりづらい。白っぽい色合いの屋外では、化け物を暗闇に紛らわせることもできないので仕方ないのだが。
舞台の面白さを演出にうまく活かせなかったと感じた。
